「あなたは羽生結弦のどんなファッションが好きですか?」衣裳、グッチ、あるいはジャージのこと『羽生結弦をめぐるプロポ』「纏う」(2)

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自分の好きを信じる
フィギュアスケートなど「美」の競技や演技を好む方の多くはファッションも「私の」「好き」の先にある「こだわり」にまで行き着いた方々が多いと思うのですが、それはブランド価値や金額とは別のところにあると思うのです。
何かお知らせいただいた方々によれば、グッチのアンバサダー就任すら心ない言葉を向けている人もあるとか。ファッションに嫉妬はつきものですが、個人間でも「ヒエラルキーを見せつけている」「ロゴドン(主にロゴの大きなハイブランドを指すスラング)はダサい」「年齢に合わない」「容姿に合わない」「お前に合わない」etc…などまあ、さすがに直接面と向かって言う人は少ないのでしょうが、インターネットの修羅道ではあたりまえに繰り広げられている「日常」です。妬みばかりで好きから語れない、なんて可哀想な人! 知らんけど!
で、実のところ私は根本的なところで自分の好きしか信じないというか、自分軸でしかものを考えない楽天家のようでして、自分の価値観で他人にどうこうを言うとかが理解できないというか、生き死にでない生活趣向の面では自分の好き意外に興味がないので、こうした趣味趣向で他者と比べたり、ましてや攻撃したりの人が理解できません。高い安いでなく「好き」が絶対的な判断ですので人様に「これいいでしょう」「これステキでしょう」と言う場合も好きを語っているだけです。しかし人によっては「自慢かよ」あるいは「安物じゃん」となるようです。それも含めて気にしないのですが、そう受け取る理由はやはりわかりません。
つい先日、ある俳壇の大きなパーティーで見知らぬ高齢女性から不躾にからかわれたことがあったのですが、それは私がヴェルサーチェでファッションをまとめていたからだそうです。別のパーティーでも高齢男性からしつこくからかわれることがありましたが、それは私がアルマーニのファッションでまとめていたことだそうです。
そういう残念な人は高齢者に多く、かといって高齢者全員ではないごく一部なことは当然ですが、ここまで酷くなくとも親しくないどころか知らない人なのに面と向かって失礼なことを言う人は本当にいますし、それがワールドワイドに展開されているのがネットの世界で、それこそ有吉弘行の名言「バカに見つかる」を地で行く行為でしょう。
好きなものを着ているだけ
私は高い安いで着ているのでも目立ちたいのでもなく好きを着ているだけです。GUESSやDKNY、モスキーノなども「今どき」とこれまた失礼な言い方をされますが好きなんだからしょうがない。プリンセス・プリンセスの「好きな服を来てるだけ、悪いことしてないよ」の歌詞、私にとっては格言です。羽生結弦という「好きな人を推してるだけ、悪いことしてないよ」でもいいでしょう。作詞の中山加奈子先生ありがとう。先生の作詞だとV6『逃亡者』も好きです。