トップ校合格者は「机まわり」から違う!中受プロが解説する「ダラダラ学習」の脱却法

中学受験で学力を最も大きく左右するのは、「家庭学習」の充実度だ。同じ授業を受けて、同じテキストを使って学習していても、家での学習の質によって「学習定着率」や「得点力」は異なる。
Youtubeなどで受験関連情報を発信している「akira/中学受験Walker」氏によると、上位校合格家庭ほど「点を取る技術」だけでなく「日々の学習効率」に目を向けているという。
「机の周りに何をおくべきか、どんな文具や教具を用意しておくか、プリントや教材管理をどのように行うかといった工夫が、家庭学習の効率に直結します。子供が集中して学習し、勉強へのモチベーションを保つための環境づくりは親がすべき最優先事項です」
塾に通うだけでは見えてこない、中学受験の成功家庭の知られざる「自宅学習の秘密」。受験業界を知り尽くしたプロが解説する。連載全3回の2回。
目次
文具やタイマー、菓子や観葉植物・・・環境整備が重要のワケ
勉強机の場所、集中できる勉強空間作りが済んだら、次は机周りにおくべき「受験生としての装備品」を揃えていきましょう。
まずは文房具類です。塾用、学校用、自宅用とそれぞれ筆箱を用意しておけば、探す手間は省けます。また、机周りには下記のグッズを準備しておきましょう。
・ 消しゴムのカスを吸引する卓上クリーナー
・ 卓上ライト
・ タイマー、ストップウォッチ
・ 付箋
・ 菓子類
タイマーは勉強時間の管理に使います。「ダラダラ学習」を防ぐためにも、「40分間算数の問題を解く」「何時までは社会の暗記」と時間を意識した学習をした方が効率的。また、6年生になったら過去問を解く際にも重宝します。お気に入りのタイマーを買ったり、気分転換用に複数用意したりしておくのも良いでしょう。
付箋は大小、複数用意しておきましょう。大きいものはメモ帳として使います。問題を解いていてどこがわからなかったか、次に塾に行ったらどこを質問するかなどを書いておきます。
小さい付箋は次にやるべき教材のページがすぐ開けるようにしたり、地図帳や資料集のよく開くページなどに貼ったりしておきます。菓子類も勉強スペースに置いておくと、手軽にリフレッシュできておすすめです。
グミ、ラムネ粒など一口サイズの菓子は受験生の必須アイテム。しょっぱいものが欲しい時には、おやつカルパスのような小さなおつまみだと手が汚れず、一口で食べられるのでおすすめです。
このほか、ストレス解消用にアロマや観葉植物を机の上に置いている家庭もあります。公園での簡単な運動や縄跳びなど、怪我をしづらい簡単なリフレッシュ方法を複数持っておくと良いかもしれません。
これらに加えて、勉強環境にこだわる家庭には、長時間座っても疲れない椅子や机を用意する方もいます。これらは本人の希望や体格、自宅の間取りなどを総合的に考えた上で検討してみてください。