マンション購入で失敗する人のパターンは決まっている…新築マンション購入で絶対に守るべき鉄則とは「人気のある大規模マンションほど…」

マンション価格が高騰を続け、金利上昇も懸念される中、「今は買い時ではないのではないか」と購入をためらう人は少なくない。しかし、X(旧Twitter)で人気のマンション購入専門家・マンションマカロン氏(@mansion_watch)は、正しい知識と戦略があれば、マンション購入はインフレ時代における最強の資産防衛策になると断言する。
買い時の判断方法から、新築購入で失敗しないための鉄則、世帯年収別の狙い目エリア、資産価値を下げずに予算内でベストな物件を選ぶための「妥協の極意」まで、首都圏マンションの事情に詳しい同氏に実践的なノウハウをたっぷり語ってもらった。全4回の第2回。
※この記事は、みんかぶプレミアム連載「住まいで稼ぐ――資産を育てる令和のマンション錬金術」の一部です。
目次
マンション購入で9割の人が見落とす「タイミングより大切なこと」
株とマンションが違うのは、マンションには「自分が住む」という実需の側面があることです。皆さんは、ただ値上がりだけを期待してマンションを買うわけではありません。
「会社の家賃補助がもうすぐ切れる」「子どもが生まれて、今の家が手狭になった」「年齢を考えると、健康なうちに住宅ローンを組んでおきたい」
人それぞれ、家を買いたいと思うタイミングや、買わなければならない事情があります。先の見えない価格の上下を待っている間に、これらのライフイベントの好機を逃したり、健康を損ねてローンが組めなくなったりするリスクのほうが、よほど大きいと私は考えます。
仮に、購入後に価格が下がったとしても、売却せずに住み続けるのであれば、何の問題もありません。それにそもそも、過去のバブル期以降の住宅価格の推移を見ても、短期的なアップダウンはありながら、長期的には緩やかに上昇を続けています。
ですから、少しでも「買いたいな」と思ったら、それがあなたにとっての「買い時」なのです。
新築マンション購入の鉄則 失敗したくないなら「〇〇」を狙え
ただし、もしあなたが「新築マンション」を狙っているのであれば、話は少しだけ変わってきます。新築に限って言えば、「できるだけ早く買ったほうがいい」、これが鉄則です。理想を言えば「一期一次」、つまり、販売が開始されて一番最初のタイミングで申し込むべきです。
なぜなら、人気のある大規模マンションほど、販売期間が後になるにつれて価格が上がり、倍率も高くなる傾向があるからです。
たとえば、総戸数1,000戸のタワーマンションが販売されるとします。デベロッパーは大規模な宣伝を行いますが、情報感度の高い層を除いて、消費者にその魅力が浸透するには時間がかかります。