「真夏に冷房のない追い出し部屋に閉じ込める」…世にも恐ろしい退職勧奨の卑劣な手口

世界的な不景気を受けて希望退職者を募集する会社が続出している
今日ではリストラの手法として「希望退職者募集」が常態化している。しかし、会社のリスクも大きい。手を挙げた人には退職加算金や再就職支援などの特典がつくが、その結果、優秀な人材の流出も発生しやすい。
そのため一般的には事前に「辞めてほしい人」と「残ってほしい人」を選別し、辞めてほしい人に退職勧奨し、残ってほしい人を慰留する手法をとる。だが、退職を勧奨しても頑として首を縦に振らない社員もいる。いくら退職加算金をもらっても妻子を抱え、教育費や住宅ローンを抱える人にとっては辞めたくないのは当然だろう。
追い出し部屋という発明…何もない部屋で生き殺し、真夏に冷房のない部屋で監禁等の卑劣な手口の数々
そこで会社が編み出したのが「追い出し部屋」だった。1990年代末から2000年初頭に吹き荒れたリストラの時期に流行(はや)り、退職勧奨に応じない社員を一室に閉じ込め、何も仕事を与えず、本人が「辞めます」と言うまで “監禁” するやり方だった。