どうして、こんなにひたむきな羽生結弦を悪く言う人がいるのか…私たちは支え続ける「雑音は後世、意味のないものとなる」
「人間」であることに未頓着な人がいる
世の中には、悪いところだけ見る人がいる。
嫌いとか、気に入らないとか言葉にする。
あるいは「苦手」とか。わざわざ言葉にする。
思うのは自由だ。内心の自由は憲法でも保証されている(第19条)。しかしそれを言葉にするとき、生身の人間であることを、たとえ誰からも知られるような人であっても、それが「人間」であることに未頓着な人がいる。誰であろうと、ある程度の年齢を重ねたなら、そうした心ない「未頓着な人」と出会った経験のない人はいないだろう。
それはときとして「誹謗中傷」とも呼ばれる。
「悪いところだけ見る人」の言葉にさらされてきた
羽生結弦もまた、常にそうした「悪いところだけ見る人」の言葉にさらされてきた。五輪2大会連続金メダル、男子シングル史上唯一のスーパースラム(五輪、世界選手権、グランプリファイナル、四大陸、世界ジュニア、ジュニアグランプリファイナル)の達成者という唯一無二の存在であるが故に。また、自身の被災した東日本大震災を始めとする多くの災害に対する厚志が故に。
羽生結弦はかつて、こう語った。