羽生結弦は現在進行系の神話である。まったく大げさでなく…とんでもない歴史の瞬間を、時代を私たちは目撃した
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私はフィギュアスケートが好きだ。あらゆる舞踏芸術が好きだ
羽生結弦、そして共にある人々が『RE_PRAY』をこうして成し遂げた。
こうして時代は、歴史は、神話は創られる。
それでも――よくよく考えれば、フィギュアスケートである。それもプロによる、単独のスケートショウである。
フィギュアスケート。実際のところ、社会全体からすれば、オリンピックのメダルの色や数で注目されることはあっても、プロのアイスショーなど言い方は難しいが「界隈」の話であった。とくに日本ではそうだった、
むしろ「羽生結弦以前は」と言い切っても構わないように思う。フィギュアスケートの、単独公演が社会全体から注目される、社会現象として経済的な影響をも与える、それはやはり驚愕すべき、新しい歴史のように思う。