「苦しくて悲しくて辛くて、すごくすごく辛い日々」それなのに…はっきり言う、私は悔しかった。震災の生者と死者、その心を「命がけで」背負い続ける『notte stellata』宮城

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はっきり言う、私は悔しかった
東日本大震災。
本当に、たくさんの人が死んだ。
本当にたくさんの人が悲しんだ。
本当にたくさんの人の運命が変わった。
3.11とは決して過去の話ではなく、現在進行系の「命」の話である。
私の姪はあの日、被災したままに車中泊だった私の妹のお腹の中にいた。彼女は4月から中学生、それほどに刻は経った。
震災以後に生まれた彼女はあの惨禍を知らない。大人だって、多くは忘れている。
3.11、言われれば思い出すかもしれないが、今となっては多くにとって記憶の順序で後回し――それは仕方がない。それぞれに人生がある、生活がある、自分がある。