「オールナイトフジ」による”性革命”…日本人が芸能人の不倫を異様に叩くのは「発情している」からだ
鼎談が行われた神奈川県・葉山にて
男性とは不思議な生き物である。あれだけ「可愛い」と思っていた女性も、交際・結婚して数年経つと、どんどん飽きていってしまい、しまいにはセックスレスになってしまう。手に入ったら飽きてしまうのだ。
配偶者には飽きてしまう一方で、逆に不倫相手には燃え上がってしまう。入れ込み過ぎて、離婚騒動にまで発展することもしばしばだ。芸能人の不倫の場合には、芸能人生の終わりにまで追い込まれてしまうことすらある。それでも不倫はなくならない。
今回は、この人間の愛欲における不可思議なメカニズムを中心に、AV監督であり、ベストセラー『すべてはモテるためである』や『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』著者の二村ヒトシ氏、精神分析に詳しいフランス哲学者の福田肇氏、モデルでアーティストの齋藤帆奈氏三名に伺った。男性の「モテ」について縦横無尽に語り尽くす鼎談(ていだん)第3回。
第1回:なぜ東大卒の起業家はモテないのか、なぜ東大にいく男はそもそもモテないのか
第2回:フランスでは全くモテない普通のギタリストが、日本ではモテモテになるのはなぜなのか
二村 ヒトシ(にむら ひとし)
アダルトビデオ監督・文筆家。1964年、六本木生まれ。慶應義塾大学中退。ソフトオンデマンド顧問。ゼロ年代に痴女ブームを牽引する映像演出を多数創案した。著書『すべてはモテるためである』『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』(共にイースト・プレス)、共著に『欲望会議』(角川文庫)、『モテと非モテの境界線』(講談社)ほか。
12月8日に、燃え殻との共著『深夜、生命線をそっと足す』(マガジンハウス)を発売。
福田 肇(ふくだ はじめ)
同志社大学大学院博士課程哲学及び倫理学研究科博士課程後期中退。フランス国立レンヌ第1大学博士課程、パリ社会科学高等研究院に学び、レンヌ第1大学にてDEA(専門研究課程修了資格)を取得。レンヌ第1大学経営学部にて専任講師、INSA de Rennes(レンヌ応用科学院)にて非常勤講師。現在、新島学院短期大学にて講師を務め、「思想」「日本語表現学」を講じる。専門はフランス近現代哲学。とくに20世紀中盤のフランス「裏」実存主義。
齋藤 帆奈(さいとう はんな)
現代美術家。多摩美術大学工芸学科ガラスコースを卒業後、バイオアート領域での活動を開始。現在は東京大学大学院学際情報学府博士課程に在籍。近年では複数種の野生の真性粘菌を採集、培養し、研究と制作に用いている。文筆活動(現代思想等)や、粘菌に関する番組 (トーキョーワンダー ~粘菌と彼女の不思議な物語~、NHK BS) の主演、大学時代から継続するモデル業など、多岐に渡る活動を行っている。主なテーマは、自然/社会、人間/非人間の区分を再考すること、表現者と表現対象の不可分性。
マッチングアプリ以外にも出会いの場はどこにでもある
──最近はマッチングアプリを通じて出会う男女が増えてきていますよね。
齋藤 私の周囲も、最近はマッチングアプリで出会って恋人を作る人がとても多いですね。少し下の世代だと、逆に、今までなら多かったであろう職場や学校での出会いから恋愛に発展することを、気まずいとか、よくないことだと考えていたりする人もいます。以前はオンラインで出会って恋人を作ることの方が社会的タブーでしたが、近年は逆転してきており、リアルで出会って恋愛することがタブー視されているかのような気すらしてきます。