統一教会問題…もし山上容疑者が「宗教の子」でなかったら、人生は違ったものになっていたはずだ

「あの子、『宗教の子』だったのね」
誰の記憶にも「宗教の子」がいる。
それは学校の友達だったかもしれないし、近所でよく知られた家族だったかもしれない。勧誘に来た親が連れてきたかもしれないし、あなた自身がそうだったかもしれない。
「あの子、『宗教の子』だったのね」
筆者の幼いとき、そういう子だとわかると大人たちは言った。でも近所のお寺の跡取りの子は「宗教の子」とは呼ばれない。「宗教やってるとこの子」という言い方もあったが、伝統系カトリックの家の子もそんな呼ばれ方はしなかった。
その呼ばれ方をするのは新興宗教の家の子、それも社会的に問題があるとされている新興宗教の家の子だった。いまはメディアを中心に「宗教2世」とも呼ぶそうだ。