キラと羽生結弦、心優しき存在のシンクロニティ…FaOI2024「Meteor -ミーティア-」の衝撃と「迫真」

日野百草　ファンしか知らない羽生結弦

その存在の名は、ガンダム。青年の名は、キラ・ヤマト。そして、羽生結弦――。

　氷上に、ひとりの青年が浮かび上がった。

　平穏な暮らしの中にあった青年、社会は不穏だったが、青年は自由だった。

　青年には遠き日の友がいた。そして偶然の出会い。しかし、友は友の道を歩んでいた。それは戦禍の道でもあった。

　平穏な暮らしの中にあった青年もまた、戦禍に巻き込まれた。彼の才能――彼しか操ることのできない存在とともに。

　周囲の人々は、彼がその存在を操ることを望んだ。彼もまた、それを操ることで仲間を、多くの人々を救うことができると操り、戦い、守り、そして傷ついた。

　それを操る才能がなかったとしたら、青年の人生はどうだったろう。

　それを操る才能があったために、青年は自らを犠牲にしなければならないのか。

　それでも、彼は操る。

　みんなのために、その美しき、白の存在を。

　その存在の名は、ガンダム。

　青年の名は、キラ・ヤマト。

　そして、羽生結弦――。