勇気――そう、なんと勇気のいることか…現地を知る羽生結弦だからできる選択「能登の演技会」
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祈りや希望の先に、前に進もうということか。人のために
それでも「能登の演技会」を選ぶ、それが羽生結弦だ。
もう、そういう人としか言いようがない、どこまでも真っ直ぐで、真摯で、前のめりに「人間」であり続ける。
それが羽生結弦、華々しくて儲かる興行も大切なことは当たり前だが、羽生結弦は忘れられた被災地、能登で滑ることを選んだ。何度でも書く、そういう人だ。
〈今まさにつらい思いをしていらっしゃる方々もいるので、少しでも力になるような元気を届けられたらなと思っています。僕自身は、現地で滑ることに意味をすごく感じています。その土地だからこそできる思いだったりとか、演技だったりとかもきっと存在すると思うので、本当にいろんな思いを込めながら滑りたいと思います。〉
公演名は『能登半島復興支援チャリティー演技会~挑戦 チャレンジ~』。
なるほど、祈りや希望の先に、前に進もうということか。人のためにできること、人と生きるためにできること――そうだ、私たちにも、ある。羽生結弦がずっと、そうしてきたように。
人と生きる――共にあるという行為を実践しているのが羽生結弦
人と生きる――共にあるという行為を実践しているのが羽生結弦という存在なのだと思う。