「多くのキー局が、大新聞が黙殺」それでも私たちは能登に眼差しを、羽生結弦と仲間たちと、一人ひとりの魂と共に
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能登の人々の元へ、プロフィギュアスケーター、羽生結弦として
能登半島地震死者、関連死含め376人(2024年9月5日時点)。
能登にそれぞれの生活があった、人生があった。
いま、羽生結弦と仲間たちが能登で演じる意味とは、こうした現実がいまも能登で続いているからに他ならない。
羽生結弦のプロアスリート宣言後の興行は芸術史における、フィギュアスケートにとどまらない歴史上重要な革新的興行であり、まして「成功しかない」興行である。それを続けているだけでも構わないはずだ。それは厳しく残酷な興行というプロの世界において、営利を求めるという至極当然の行動である。
しかし羽生結弦はそれを選ばない。それだけではない「その先」を見つめている人だ。能登の氷上を仲間と共に立つ。能登の人々の元へプロフィギュアスケーターとして向かう。
だからこそ、羽生結弦は羽生結弦として能登に立つ
現地で滑ることに意味がある――それは羽生結弦の矜持でもある。私たちが信じる人の、矜持だ。
思い返せば羽生結弦は2011年、プロスケーターになったら稼いだお金で寄付や支援をしたいと語っていた。その夢もまた叶い続けている。
世界的な選手になっても、地位や名誉、名声を手に入れても、羽生結弦の矜持は揺るがない、だからこそ、羽生結弦は羽生結弦として能登に立つ。
歴史上における今世紀最高のアスリート男女20人の中のひとりにモハメド・アリやペレ、コマネチ、クン夫人といった偉人と共に選ばれたばかりの羽生結弦。
その選出が世界的な報道となったのと同様、9月15日『能登半島復興支援チャリティー演技会~挑戦 チャレンジ~』もまた『Hanyu Yuzuru’s “Challenge” – A helping hand for Noto Peninsula Earthquake victims』としてIOC公式サイトで伝えられている。
言いたくないが、多くのマスメディアが黙殺している
配信は日本国内限定だが、世界中の羽生結弦と共にある人々が「どうしても見たい」とSNSを通じて語らい、見ることがかなわずとも復興のお手伝いを、羽生結弦の想いに、心に寄り添いたいと配信チケットのみを購入している。
それに引き換え言いたくないが、今回も多くのマスメディアが黙殺している。とくにキー局や大新聞の多くは恥ずかしいばかりだ。