アイスリンク仙台「羽生結弦様からのご寄付累計額107,971,996円」という事実。すべては人々の希望のために、子どもたちの未来のために

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たった一つの羽生結弦という事実
宮城県仙台市「アイスリンク仙台」に対する羽生結弦の寄付が1億円を超えたと、運営する加藤商会から発表された。
何度でも書く、羽生結弦という存在には事実しかない、その行為そのものも真実しかない。事実はたった一つ。羽生結弦の真実はたった一つの事実で証明されている。たった一つの羽生結弦という事実が多くの真実を証している。
だからこうした羽生結弦の高志を、利他の魂を汚そうと例えば「自分のバリューアップのためにやっている」「フィギュアスケートの規模を超えた欲」と妄想、捏造を書きたてても無意味であった。「羽生リンク」などとウソを書いても無意味であった。彼らの行為の無意味さ――これもまた、事実である。
羽生結弦は今回のみならず、自伝の印税やチャリティーオークション、五輪の報奨金、凱旋パレードの余剰金やグッズの売り上げ、LINEスタンプの売り上げ、羽生結弦展の売り上げ、能登の演技会その他さまざまに募った寄付金などのすべてを震災はもちろん、スケートを志す子どもたちのために寄付を続けてきた。その総額は諸説あるが3億円以上とも、それ位以上ともされる。
羽生結弦も、事実も真実も揺るがない
金額の問題ではないが、金額の問題である。なんだかヘーゲルの当為、「否定の否定」のような論だが事の本質である。羽生結弦が寄付行為などの活動について極めてリアリストであること、かつ人の可能性を信じる、人の良き心を信じるロマンチシストであることもまた「否定の否定による肯定」だろうか。話が全然別のように思う人もあるかもしれないが本質であり、だからこそ人の行為というのは難しい。
寄付行為とは素晴らしい行為であるにも関わらず、人によって受け取り方も、取り組み方も様々である。それについても羽生結弦が震災直後から被災者であるにも関わらず悩み、それを克服することで社会的アイデンティティにまで昇華したことはまさにその証左である。以前書いた通り、本当に難しい問題だ。
それでも、羽生結弦は揺るがない。事実も、真実も揺るがない。
私はこれについても2023年4月の本連載でこう綴っている。
ただ「みんなの幸福」のために
「羽生結弦はそれそのままに、意識することなく、ただ「みんなの幸福」のために、その善き行いを通しての自己実現という最高善=みんなの幸福、として尽くしてきた。誰がなんと言おうと『蒼い炎』とはそうして続いてきた。この事実は決して揺るがない」