私はファンタジー・オン・アイスが好きだ。それでも・・・私論「さよならFaOl」(前)

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大きく声を上げなければならない
私たちのファンタジー・オン・アイス(以下、FaOI)がおかしい。
おかしいことには、声を上げなければならない。
それは「うるさいこと言うなよ」「出演するスケーターに失礼」「ショウに水を差すのか」という声より大きく、より大きく声を上げなければならない。なぜなら、そうしたおかしいことに黙ってきた歴史は、必ずその世界を不幸にしてきたからだ。みなが不幸になったからだ。
黙ってきた歴史は世界を不幸にした
これは「エンタメだろ」「界隈の話じゃん」という声もまたそうだ。そうしてファンが気づかないうちに、いや気づかないふりをしているつもりのままに凋落し、いまや限界集落のようになってしまったコンテンツは枚挙にいとまがない。
私はおかしいことには声を上げる。もちろん出演者には何の咎もない。本音のところ観たいスケーターはいる。
それでもーーおかしいのだ。
まずおかしいことを具体的に挙げる前に、これはあくまで観客=消費者である私個人の見解である。