何度でも書く、AIPS「100年間のベストアスリート」羽生結弦の選出…偉大なるフェデラー、そしてボルトと共に(1)

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世界のジャーナリストが選んだ中に羽生結弦の名
〈100周年を迎えた国際スポーツプレス協会が1924年~2024年の100年間におけるベストアスリートを発表。フィギュアスケーター羽生結弦さんが男性部門で堂々6位に〉
日本の外務省のスポーツアカウントが2024年8月9日、〈国内外のファンを魅了し続けている羽生さん。おめでとうございます〉と伝えたあの日から1年が過ぎた。
国際スポーツプレス協会(以下、AIPS)の世界137カ国のジャーナリスト913人が選んだ過去100年のベストアスリート男女20人、その中に羽生結弦がいた。
日本人で唯一、いやアジア人で唯一。それはただ、成績の良し悪しや結果の成否だけでなく、世界史に影響を与えた、人々の生きる希望になった、文化を変えるきっかけとなったーーそうした大きな、本当に大きな功績を残した、残し続けている〈TOP 10 Male Athletes of the Century〉および〈TOP 10 Female Athletes of the Century〉である。
女子はセリーナ・ウィリアムズ、ナディア・コマネチ、ナワル・エル・ムータワキル、シュテフィ・グラフ、エレーナ・イシンバエワ、マルタ・ビエイラ・ダ・シルバ、ティルネシュ・ディババ、フランシナ・ブランカース=クン、マーガレット・アボット。
男子はモハメド・アリ、ウサイン・ボルト、マイケル・ジョーダン、ペレ、ロジャー・フェデラー、マイケル・フェルプス、ディエゴ・マラドーナ、フランツ・ベッケンバウアー、ジネディーヌ・ジダン、もちろん羽生結弦もこの中にいる。
躍動がすべてをねじ伏せる
私はこれまでこの選出を、偉業を数多く伝えて来たつもりだ。羽生結弦と共に選ばれたモハメド・アリ、ペレ、ディエゴ・マラドーナについて書いてきた。
とくに〈世代を超え、人々に数え切れないほどのインスピレーションを与え続け、夢を追い続ける動機を人々に与え続けている〉とされた人類史上最高のボクサー、アリについては多くを割いた。サッカー史そのものとなったペレ、マラドーナもそうだ。