愛他の人、そして私たち。さあ『羽生結弦 notte stellata 2026』約束の地へ、その身を、心を。(4)

目次
愛他の人として
本稿、どうしてもナイチンゲールの話が必要だった。男とか女でなく人として、愛他の人として語るべく。
それくらいに尊いはたらき、ナイチンゲールと羽生結弦、それは比べるでなく、等しく尊いはたらきに思う。
宮城・ベルサンピアみやぎ泉スケートリンク、5420万5800円の寄付。私は愛他の人として語りたかった。これまでの数億円、10億円はいったのではとされる羽生結弦の愛他と共に。
〈活動費も少ない時代から私財を投げ打ち、誰に言うでもなく、何の贅沢をするでもないジャージ姿の偉人、それが羽生結弦〉
拙筆で恐縮だがこの一文、とても気に入っている。他にもこう綴られている。
〈何度でも言うが、こうした行為を10代で、それも自身にとって一番大切な時期に行う羽生結弦という人物は、やはり「歴史上の人物」になるべき運命にあるのだろう。そういう青年なのだと思う。我が事の大事とともに多くの人々の大事を思い、自身の出来得る限りの滑りと活動の中でそれらを表現し、具現化する。まさしく羽生結弦という存在には「社会性」がある〉
〈この事実は本当に尊く、私は2011年から2012年、震災に苦しみながらも大好きなスケートに打ち込み、私欲もなく、人々のために尽くした尊い10代の青年がいたこと、そんな彼がいま、フィギュアスケートの歴史にとどまらない偉人として歩み続けていること、そして多くのプログラムでプロになったあとも人々を楽しませ、驚かせ、そして幸せにし続けていること、このすべてをたまらなく尊く思うし、その羽生結弦の思いと行いは多くの人を救い続けてきたと確信している〉
〈思えば羽生結弦の寄付ーーこれまでどれだけの年月、続けられてきた厚志なのだろう。その億を超える総額のこと、自分の将来すらわからない時代にもそれを実践してきたことなども書いてきたが、その「優しさ」がもっともっと世界中に知られたらいいなと願う。羽生結弦自身はその厚志に見返りなど考えてなく、ましてやそれが目的でも、望みでもないことはわかるが、私は伝えたい。羽生結弦と共にある人々もまた、そうだろう。こうした「優しさ」の伝播が人の世を変える。変わらなくともその努力は大切で、私たちはだからこそ人間であり結局、行き着く先は優しさなんだ。それを羽生結弦は教えてくれる。羽生結弦の時代とは、そういう「優しさ」の時代でもあり、そうした世界の希望と祈りにある。彼の作品も、彼の行為も、その象徴にある〉