なぜ、権力者は統一教会にメロメロになるのか…安倍晋三、レーガン、ゴルバチョフ、金日成ー文鮮明自叙伝を読み解く

自民党安倍派と統一教会との関わりは歴史に裏付けられている
安倍晋三元首相を暗殺した山上徹也容疑者が「統一教会に恨みを持っている」と供述したことから、大騒動に発展した統一教会問題。なかでも自民党、特に安倍派との深い関係性が明らかになった。
統一教会の元信者で金沢大学の仲正昌樹教授は、統一教会と特に縁が深い政治家として、7月22日、次のようなコメントをした(ABEMA TIMES)。
「間違いなく清和会(清和政策研究会、安倍派のこと)です。統一教会が中心になって作った国際勝共連合があるのですが、日本で設立するに当たって(元首相で安倍元首相の祖父でもある)岸信介さんと(日本財団創立者の)笹川良一さんがかなり協力されたと。あの当時、岸さんは韓国との政権関係もお互いに反共ということで良好で、付き合う上では支障はなかったと思います」
実際に岸氏は、国際勝共連合の創設を支援。脱税容疑のために米国で実刑を受けていた教祖・文鮮明氏の早期釈放を求め、当時のロナルド・レーガン米大統領に「元首相」の立場で嘆願書を送っている。
清和会(現清和研の当時の正式名称)の初代会長である福田赳夫大蔵大臣(当時、後の首相)も1974年の統一教会主催のイベントでこうスピーチをしている。
「アジアに偉大なる指導者現る。その名は文鮮明ということであります」
福田氏のスピーチは、さらにこう続く。
「私はこのことを伺いまして久しいのでありますが、今日は待ちに待った文鮮明先生と席を同じくし、かつただいまは、文先生のご高邁なご教示にあずかりまして、本当に今日はいい日だな、いい晩だなと気が晴れ晴れしたような感じがいたすのであります」
「今日は文先生から『お前らは神の子である』という激励を受けまして、少し何か偉くなったような感じもいたします。私はこの『神の子である』というのは、世の中のために大いに奉仕せい、またそういう気持ちになった日本人個々を育て上げなさいと、こういうことであろうと受け取りました」
「今日は文先生本当に立派なお話を承りましてありがとうございました。心から御礼を申し上げます」