元モルガン銀行東京支店長「2024年日本、預金封鎖の危機」「今すぐドルを買え!」

元モルガン銀行東京支店長の藤巻健史氏は、前回「YCC変更は日銀が債務超過に陥らないためのギリギリの策だった」と説いた。全3回インタビューの2回目は、2024年の新紙幣発行時に預金封鎖が起こる可能性や、預金封鎖になった場合にどのような事態が起こるのかについて聞いた。
陰謀論者がささやく2024年新紙幣発行時の預金封鎖。その可能性はあるのか
――2024年に新紙幣が発行されますが、そのタイミングで預金封鎖が起こるのではないか、とネットでは噂されています。その可能性はありますか?
(藤巻氏) 私は新紙幣発行が発表された時に、国会で麻生さん(麻生太郎財務相<当時>)に「前回新紙幣を発行した時は2年前に発表したのに、今回はなぜ5年も前に発表したのか」と聞きました。麻生さんからは「前回は偽造紙幣が流通していたから」という答弁でした。そんな嘘、冗談じゃないと思いました。今回、5年も前から用意しているのは、何かあるのかもしれません。
とはいえ、前回の預金封鎖からの新券発行の時は、印刷が間に合わなくてシールを貼っていましたから、単にそのような事態がないように早めに準備しているだけかもしれませんが。
新しい中央銀行ができる可能性
――前回、1946年に預金封鎖をした時はどうなったのですか?