1兆動かす元機関投資家「今、日本円が最もチャンスある」…玄人でも難しい主要通貨&素人おすすめ通貨

日本に20人足らず、たった数分で1兆円の取引をするインターバンクトレーダー。
その経験者でTwitterでも絶大なる人気を誇るリウム氏の連続インタビュー。みんかぶプレミアム特集「最強日本株80」全予測、第7回番外編では、いま、もっとも投資対象としてアツい通貨、そして通貨選びのコツについて深掘りした。
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日本円が選択する通貨として「一番」な理由
――FXにおいて、どの通貨を選択するかは非常に重要です。今、リウムさんが注目している通貨はありますか。
意外に思われるかもしれませんが、一貫して円です。今この瞬間に注目しているというよりも、基本的に取引する上での軸に円を置いています。そしてペアとなる通貨としては、私のポートフォリオでもドルが最も多いです。なぜこのニつかというと、理由は単純で、持っている情報量です。円の情報は言語的にも文化的にも最も理解ができます。そしてドル=アメリカの情報も、その他の通貨と比べると入手しやすいからです。
たとえば、私たちが円に対して持っている情報を100とした場合、ドルが70、ユーロなどは30程度、マイナーな通貨ではもっと低いはずです。最も情報を持てる円をベースに据える、特に初級者の場合はこの方法をとるのが最善でしょう
――情報が多いことはトレードにおいて優位に働くと。
それは間違いないです。情報があれば、なぜ相場が動いたのかを考えられます。情報を知らないでトレードをするのは博打(ばくち)とあまり変わりません。為替は、値動きの値幅を取りに行くことで利益を得ます。マーケットがなぜ動いているか、その理由を知るために情報が必須です。
例えば昨年、安倍晋三元首相の暗殺事件がありました。この事件について、最も早く報道したのは日本のメディアやSNSですし、このニュースを最も早く理解できるのは日本人です。良いできごと、悪いできごとを問わず、為替相場に影響を与える可能性のあるニュースのスピード・理解度は、日本国内に住んでいる日本人が最も優れています。