テンバガー投資家X「いい企業の選別は難しくない」爆上がりする株を見極める3つのシンプルルール
本稿で紹介している銘柄:FPパートナー(7388)、メドレー(4480)、JTOWER(4485)、アズーム(3496)
IPO(新規株式公開)直後の銘柄を対象とした「IPOセカンダリー投資」を中心に株式投資を行い、直近5年のパフォーマンスが通算+1000%ほどにものぼるテンバガー投資家X氏。とはいえ、当然ながらIPO銘柄すべてが値上がりするわけではない。2倍、3倍と値が上がる株を発掘し続けているX氏に、銘柄を選ぶ基準と売買のタイミングをうかがった。
目次
買う銘柄は上場前に判断
IPOセカンダリー投資の魅力は、比較的短期間のうちに株価が数倍になる銘柄が複数あることです。私はIPO株を1年で10銘柄ほどしか買っていませんが、高確率で株価が2倍、3倍に上がっています。最高値でいくと12倍まで上昇しました。
上場したばかりの時期は、まだ市場の評価が定まっていません。そのため、自分が思っているよりも市場の評価が低い場合が少なくないのです。これが、すでに評価の高い大企業であれば、たとえ多少業績が上がったとしても、何倍にも上昇することはまず考えられないでしょう。
どの企業が上がっていくかを選別する作業も、そこまで難しいものではありません。私は決算書や日本経済新聞を読み込んでいるわけではなく、わかりやすいIR資料を読んでいる程度です。その中にも、しっかりと現状や今後の予測などが書かれていますから、その内容さえ理解できれば、おおよそのことは判断できると考えています。