年利計算+33%「ChatGPTが人間の投資ファンドに株で圧勝!」…どう質問したら「上がる銘柄」教えてくれる?完全解説!
業務効率化の面で特に注目が集まるChatGPT(チャットGPT)だが、投資にも活用できるのか。答えはYESだ。AI投資家としては、果たしてどれくらいの実力があるのか。なんと質問したら、いい銘柄を教えてくれるのか。プレミアム特集「1億貯める! ChatGPT 投資・仕事術革命」第4回は作家の小倉健一氏が取材した――。
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ビル・ゲイツがChatGPTに課した宿題の中身
金融メディア「finder.com」が行った実験によると、「ChatGPT」が選択した銘柄バスケットが、英国で最も人気のある投資ファンドを大きく上回ったという。3月6日から4月28日までの間に、38銘柄の「チャットGPT選別」ポートフォリオは4.9%上昇し、10本の主要投資ファンドは平均0.8%の損失だった。
ChatGPTの登場で世の中が大きく変わろうとしている。投資環境にも大きな波が教え寄せているようだ。そもそもこのChatGPTとは何なのか。何がそんなにすごいのか。
2023年3月21日、マイクロソフトのビル・ゲイツは、自身のブログ(「Gates Notes」)を更新し、ChatGPTがもたらす人類の将来についてこのように述べている。
「最初(の大きな驚き)は1980年、Windowsをはじめとする現代のあらゆるオペレーティングシステムの前身であるグラフィカル・ユーザー・インターフェースに触れたときのことです。(中略)2つ目の大きな驚きは、ちょうど昨年にありました。私は2016年からOpenAIのチームと会っていて、彼らの着実な進歩に感銘を受けていました。2022年半ば、私は彼らの仕事にとても興奮し、彼らにある課題を与えました。特に訓練していない問題にも答えられるようにするのです。それができれば、真のブレークスルーになると私は言いました。2年、3年はこの課題で忙しくなると思っていました。しかし、彼らはわずか数カ月でそれを完成させたのです」
そのとき、ビル・ゲイツは、開発チームが持ってきたAI(人工知能)に対し「病気の子供を持つお父さんに何と声をかけますか?」と、論理的には正解がない質問をしたところ、しっかりとした回答が返ってきたのだという。
ゲイツ「人間の脳ができることは、すべてできるようになる」
「このことがきっかけで、今後5年、10年の間にAIが実現できることを、いろいろと考えるようになったんです。AIの発展は、マイクロプロセッサー、パーソナルコンピューター、インターネット、携帯電話の誕生と同じくらい基本的なことです。AIは、人々の仕事、学習、旅行、健康管理、コミュニケーションのあり方を変えるでしょう。産業全体がこの技術を中心に方向転換する。企業は、それをいかにうまく利用するかで差別化されるでしょう」