もうくるぞ!ドル円は170円に…元銀行員の爆益FXトレーダー「簡単に円安が止まらない理由」貧乏日本にほくそ笑む岸田首相

ドル円は一時151円台に乗るなど、33年ぶりのドル円水準をにらむ状況が続いている。日銀・政府による為替介入への警戒感も高まる中、元銀行員でドル円に特化した情報提供を行っているYS氏は「円安は簡単には止まらない。為替介入は考えづらい」と話す。日本の円安が止まらない理由にういて、YS氏にうかがった。
目次
現在の円安は「適正」
ドル円は乱高下しながらも、円安基調のまま来ています。11月には33年ぶりの高い円安水準に迫りました。2020年12月には1ドル103円でしたから、その変化は大きなものであるといえます。
ただ私としては、いまの円安は「適正」だと考えています。もともとここまで円が売られた背景には、日銀の金融緩和政策が大きく影響しています。金融緩和政策を続ける限り、諸外国と比べても金利が極めて低い状況にあるわけですから、円を持っている意味がありません。
1年ほど前を振り返ってみると、2022年10月には148円台まで円安が進行しましたが、翌年1月には130円台まで下がりました。これは、日銀の黒田前総裁の退任が報じられた時期および実際に退任する時期と符合します。つまり、金融緩和政策の修正への期待感の表れとみることができました。
そのうえ原油価格も下がり、インフレも一定程度落ち着きを見せました。しかし、黒田前総裁の後を引き継いだ植田総裁は、金融緩和の継続を表明。安定的な2%の物価上昇を実現するまでは継続していくとの姿勢を鮮明にしたことから、円売りの流れが加速しました。