SF作家・樋口恭介「まもなくAIが人類を超える。そして人類対AIの最終戦争が必ず起きる」高度に発展したAIを人類は止められなくなる
AI が人類の能力を超えるときは、まもなくくる。シンギュラリティは近いーー。
Google社でAI開発の陣頭指揮をとっていたこともある米国の未来学者、レイ・カーツワイル氏の主張だ。2010年代、驚異的なAIの進化スピードから、同氏の主張は多くの知識人・論客に実感とともに受け入れられた。
そして2020年代、ChatGPTに代表される「生成AI」が誕生し、よりその「真実味」は増した。
今回、生成AI・AIの未来について伺うのは、2017年、初めての著作『構造素子』 (ハヤカワ文庫JA)にてハヤカワSFコンテスト大賞を受賞して華々しくデビューし、昨今のSF業界を牽引してきた作家の樋口恭介氏だ。
同氏はまた、経営コンサルティングファームにて、ITテクノロジーの知見・スキルとSF的な想像力を駆使し、顧客にソリューションを提供している現役コンサルタントでもある。
樋口氏に、AIで仕事はなくなるのか、AI は人類を超えてしまうのか、そのとき、人類はどうすべきなのか、聞いたーー。みんかぶプレミアム特集「儲かるChatGPT」最終回。
目次
コンサルタントの仕事はなくなる。でもスキルは変わらず必要とされる
僕は日々、コンサルタントとして顧客にソリューションを提供していますが、AIが発展していく中で自然と、いわゆる伝統的な「コンサルタント」という職種はなくなっていくのではないかと思っています。