リアルタワマン文学は本物の地獄…豊洲千客万来、日本のヤバい格差「インバウン丼をかっ食らう日本人富裕層」vs「無料足湯に群がるからあげくん民」

国税庁の民間給与実態統計調査によると、民間企業で働く人が2022年の1年間に得た平均給与は前年比2.7%増の458万円で、2年連続増加したという。しかしながら、458万円の給与では、豊洲など東京・湾岸エリアのタワマンは到底購入できない。新築のタワマン価格は、ゆうに1億円を超えてくる。
タワマン文学作家の窓際三等兵氏が、豊洲市場に隣接する新施設「豊洲 千客万来」で見た、日本人の間で生まれつつある衝撃の格差についてレポートするーー。みんかぶプレミアム特集「タワマン・戸建て 購入術」第6回。
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なんてことないフードコートなのに「本マグロ丼6980円」「北海丼4800円」

「結構値段するね、どうする……?」
タワマンが林立し銀座へ5分の世界のウォーターフロント、日本のライジングサンとして名高い東京・豊洲。オープンから1ヶ月が経った商業施設、豊洲千客万来を訪れると、フードコートの一角で若い女性2人がヒソヒソ話をしていた。
それもそのはず、メニューには「本マグロ丼6980円」「北海丼4800円」と、景気の良い数字が並んでいる。女性たちはしばらく悩んだ後、他の店を探しに行った。
「外国人観光客からのボッタクリ」「情弱向けビジネス」「インバウン丼」――。