この株、買うべきか?売るべきか?それが問題だ!鬼の配当500万投資家が語る銘柄売買タイミングの極意。2024年GW直前スペシャル
本稿で紹介している個別銘柄:任天堂(7974)
2024年の株式市場は史上最高値を更新し、3月4日には日経平均株価が4万円を突破するなど、年始から高値波乱が続いている。
一方で、2024年はパリ五輪やアメリカ大統領選挙など、大きなイベントが多数控えているが、投資家たちはこれらの情勢をどのように捉えているのだろうか。
みんかぶマガジン短期連載「40代FIRE投資家が説く、2024年の株式相場展望」の第4回。今回は、25年以上の投資経験を持つ、40代でFIREした高配当・優待株運用のエキスパート、ペリカン氏(X:@Pelican_Blog)に、現在の株式相場を踏まえた銘柄選定や売却のタイミングについて話を伺った。
目次
2024年「“PBR1倍以下”の銘柄は期待するな」
ーー前回は、2024年の株式相場展望をお聞きしました。それらを踏まえた上で、今回はペリカンさんの銘柄選定の基準と売却のタイミングについてお聞きしたいです。
前回もお話ししましたが、投資において絶対に避けるべきは「狼狽売り」です。金融ショックの発生は予測不可能ですから、初めから狼狽売りをせずに済むような銘柄選びが重要だと考えています。
そして現在、私が銘柄を選定する際の基準としている指標は以下のとおりです。
- PER15倍程度
- PBR1.5倍程度
- 売上高・営業利益が上昇傾向
- 配当利回りが3%以上
- 自己資本比率30%以上の企業
まず、企業の業績が向上すれば、株価に対するPERは低下します。業種によって異なりますが、PERが15倍程度であれば、株が過熱していない状態と判断でき、購入するのに適した水準だと言えます。