元50億円証券ディーラーたけぞう「今後の注目は電力、半導体、省電力技術」証券ディーラーが注目する6つの銘柄
本稿で紹介している個別銘柄:東北電力(9506)、北陸電力(9505)、中国電力(9504)、NTT(9432)、富士通(6702)、NEC(6701)
証券ディーラーとして50億円の利益を上げた経験を持ち、今は個人投資家として株の魅力を広める活動に従事されているたけぞう氏。
株式投資歴35年、相場のプロである同氏に、今の相場の見方や注目銘柄などについて聞いた。連載全3回の3回目。
目次
日本株については為替と半導体をチェックすべし
――たけぞうさんは今後の株式市場をどう見られていますか? 日本株、米国株それぞれについて展望を教えてください。
たけぞう
まずは、日本株。日経平均株価については、ある程度為替と半導体をチェックしておけば大丈夫かなと思います。日経平均株価の構成銘柄のうち、3割程度をアドバンテスト、東京エレクトロンといった半導体銘柄が占めているので、指数への影響も大きくなります。為替はずっと円安局面が続いており、これは株高要因です。
ただし、「日経平均株価=日本株」というイメージはあまり適切ではありません。先ほども述べたように半導体関連銘柄の影響が大きいですし、それ以外にも特定の銘柄の寄与度が高いので、日本株全体の動向を示しているとは言い切れない部分があります。日本株の時価総額は、まもなく1000兆円を突破しようとしています。これが1200兆円など、さらに成長していくことのほうが個人的には大事なことだと思っています。
例えば銀行株が時価総額を拡大していくことで日本株の時価総額が1000兆円を超えれば、それは投資家全体の利益になっていくわけです。特定の銘柄云々というより、プライム市場全体の成長が本質です。
米国株で必ずチェックすべき銘柄
――次に、米国株の展望はいかがでしょうか。