まずは「右肩上がり」のチャートをチェック!投資家VTuberが解説する「10倍株」を見つけるためのファーストステップ

本稿で紹介している個別銘柄:キヤノン(7751)、日立(6501)、NEC(6701)、ソニー(6758)
投資歴20年以上、資産3億円越えのエンジニア投資家・はっしゃん。「四季報から有力株を見つける」手法でいくつもの10倍株を見つけてきたはっしゃんが、有力株を見つけるための最初のステップを解説する。全3回中の1回目。
※はっしゃん著『「会社四季報」速読1時間で10倍株を見つける方法[改訂版] 投資家VTuberはっしゃんが綿密なリサーチから導き出した「誰でもできる」3ステップ投資術』(翔泳社)から抜粋、再構成したものです。
第2回:資産3億円超の投資家VTuberは四季報で何をチェックする?「1銘柄1分」の確認ステップ
第3回:10倍株を狙うには「利大損小」!“あらかじめ決めておくべき”売却ルールとは
目次
「右上がり」で「最高値」のチャートを選べ
その使い勝手の良さから「投資家のバイブル」と呼ばれることもある『会社四季報』。「はっしゃん式 四季報速読法」では、四季報に付箋を貼って、その傾向や変化を分析して全体を俯瞰します。
株価チャートの選び方が付箋チェックの肝になりますが、その目安はシンプルです。

これら3つの条件を全て満たすものに付箋を貼っていきます。では、この3条件について解説していきます。
①「形」が右肩上がりのチャート
チャートには、右肩上がり、右肩下がり、横ばいなどいろいろなパターンがありますが、付箋を貼っていくのは「右肩上がりに上昇している」チャートです。
ここでは、電機大手4社の株価チャートで確認してみましょう。

● 日立 右肩上がりが3年ほど続いて天井圏を形成している
● NEC 右肩上がりが3年ほど続いて最高値にあるチャート
● ソニー 右肩上がりが3年ほど続いて最高値にあるチャート
● キヤノン 右肩上がりが3年ほど続いて下落に転じてきたチャート
キヤノン〈7751〉は、半年前まで右肩上がりでしたが、息切れしてきたようなチャートになっているので、付箋を貼るのを控えた方がよい形になっています(逆に半年前であれば、付箋を貼るべきチャートです)。
日立〈6501〉は、3年間近く右肩上がりでしたが直近は陰線が出現して揉み合っている状況です。付箋を貼るのもありですが、上昇トレンドが続くかどうか、もう少し待ってみるも選択肢になるでしょう。
NEC〈6701〉とソニー〈6758〉は、3年ほど上昇してきて最高値圏にあり、まだ上昇が続いていくように見えます。
②「色」が白い(陽線が多い)チャート
付箋を貼る際は、ローソク足の陽線が多い白いチャートを選びましょう。次のサンプルチャートを見ると、右肩上がりの三菱重工〈7011〉には白(陽線)が多く、株価が右肩下がりの資生堂〈4911〉には黒(陰線)が多くなっているのが分かります。

③「数字の位置」が半年以内に最高値を付けているチャート
四季報のチャートでは、ローソク足の上側に最高値、ローソク足の下側に最安値の数字が記載されています。この数字から最高値をいつ付けたかが分かるようになっています。ここでは、半年以内に最高値を更新している旬な銘柄を選びましょう。
次のページの4つのチャートは、いずれも最高値を示す数字が右上の半年以内になっているので、「最高値」の条件を満たした株価チャートになります。
このようなプロセスで右肩上がりチャートを選ぶ理由は、市場から評価されている旬な銘柄を探すためです。
逆にチャートが右肩上がりでない場合には、
● 業績が低迷している
● 割高すぎた株価を調整している
● 景気循環サイクルがピークをすぎている
● 成長性に乏しく市場期待が低い
など、様々な要因が考えられます。そして、右肩上がりではないトレンドが反転して右肩上がりに転じるには、長い調整期間や大きなインパクトが必要になります。
だからこそ、今、市場から評価されている株価が右肩上がり銘柄の中から選んでいくことが重要になるのです。

会社名は気にしなくても大丈夫
四季報の株価チャート上部には会社名が記載されています。はっしゃんは、会社名はあえて読まないようにしています。
それは、
● 会社名を読むことが時間のロスになる
● 会社名で先入観を持って付箋を貼るのを避ける
などの理由からです。
速読で付箋を貼っていくのは「知らなかった企業」や「新しい投資先候補」を見つけることにありますので、会社名(=会社の知名度)は重要ではないということです。
読まないつもりでも、どうしても目に入ってしまうこともありますが、チャートの「形」「色」「最高値」に集中しながら、どんどんページをめくっていくとそのうち気にならなくなります。
付箋貼りは慣れてくると1ページ1秒程度でチャート4枚分を判断できるようになってきます。最初は少し時間がかかるかもしれませんが、この要領で四季報の最終ページまで読み進めていきましょう。