ツイッター盲信し貯金1000万円をレバナスにつぎ込んだ40代専業主婦の「地獄の含み損」

住宅ローン繰り上げ返済を夢見て、2022年にレバナス全ツッパした人の悲劇
この記事を読んでいるあなたも、一発逆転を狙った投資をしたことがあるかもしれない。2021年に「楽天レバレッジNASDAQ-100(以下レバナス)」という投資信託銘柄がSNSで話題になった。レバナスとは、アメリカの経済指数NASDAQ100にレバレッジをかけて運用する投資信託銘柄のことだ。NASDAQ100はハイテク銘柄を集めた指数で、動きに約2倍で連動して上がることも下がることもある。
NASDAQ100は、2015年以降上昇し続け、2021年後半まで上がり続けた。特に2020年以降は新型コロナウイルス感染症の流行を受けて、アメリカをはじめ欧米諸国が金のばらまき政策を始めたことで世界的に「金余り」の状態となり、余剰資金が投資に向かい急上昇したのだ。
楽天のレバナスは、2021年11月に運用開始となり、投資系インフルエンサーが投資を煽(あお)っていた。指数も上昇傾向にあったので、運用開始当初はプラスになりやすかったこともあり、絶好の煽り対象だったのだろう。InstagramやTwitterなどのSNSでレバナスについて知った人たちは、投資初心者であるにもかかわらず、いきなりリスクが高いレバナス投資から投資を始めた、という話をよく聞いた。
しかし、レバナスは2022年になってから大暴落することになる。2021年に運用開始となり2022年には大暴落したので、保有している人の多くは含み損を抱えていることになるのだ……。
今回は、レバナス投資により大切な資産を半額溶かしてしまったAさんに話を聞いた。
レバナスで大勝ちして住宅ローンの繰り上げ返済がしたかった…。女性が目をそらす含み損
Aさん(40歳・女性)も2021年にレバナス投資をした一人だ。初めての投資だったので、ネット証券を開設するところからインフルエンサーの情報を参考にして手続きを進めた。レバナス投資は100円から始めることができる。まずは試しに5万円から始めたところ、すぐに500円程の利益が出て驚いたそうだ。