日経平均3万円へ! スーパーチャンス到来の4業界と「買ってはいけない業界」…日銀介入の知られざる威力
一定の延命効果があった為替介入
9月22日、政府は急速な円安の進行を食い止めるため、24年3カ月ぶりの円買い為替介入を行いました。この影響により1ドル=145円台後半だった円相場が、一時140円台まで円高となりましたが、その後再び145円を突破し、150円に迫る勢いです。為替介入した水準まで戻ってきて消化された形です。とはいえ、円安に対する為替介入は、一定の効果があったと思います。それは、マーケットを抑え込む効果があったのが一点、そして興味深いのは、その直後にポンド安が起きたことです。
日本は金融緩和を継続しているため、本来ならば為替介入したところで147円、148円と踏み上げてもおかしくない相場でしたが、あそこで一旦釘を刺したおかげで投機筋は円売りがしづらい状況になりました。
そんな中、介入翌日の23日、イギリスが来年4月からの法人税率引き上げ中止や、(4月に1.25%引き上げた)国民保険料の元の水準への引き下げ、所得税の最高税率の引き下げなどを発表しました。減税策はトラス首相が政権を執る前からの最大公約で、5年間で約450億ポンド(約7兆5千億円)の大規模減税です。ドルに対して、売る通貨をずっと探している投機筋は、円売りがやりづらくなったタイミングでイギリスのトラス政権が打ち出した減税政策を「格好の餌」としたわけです。なので、投機筋の目をいったん、ポンドに逸らしたという効果もあったのです。
とはいえ、遠からず円安は150円に向かっていくでしょう。為替介入はあくまで円安の延命措置という意義に過ぎないと思います。
円安は長期的に見て、日本経済にプラスに働く。とくにこの業界が……
一方で、マクロ経済の観点から長期的に見て円安はGDPにもプラスになると政府や日銀は考えています。