“2億りびと”個人投資家が2024年に大注目している投資テーマ4選、銘柄リスト!…「防衛費増額」「株主還元を強化した伝統企業」銘柄名もすべて明かす!

個人投資家「kenmo」氏(X:@kenmokenmo)は、20代後半から株式投資を始め、5年目にして資産1億円を突破。現在は2億円以上を運用しており、株式投資の傍ら、数多くの企業のIRセミナーの主催やIRの支援などを行っている。そんな氏が、どんな投資を行い、どんな投資ポリシーを持っているのか、全3回にわたってインタビューをお届けする。最終回は、「市場展望と今注目の銘柄ジャンルに」ついて聞いた。
目次
「防衛費増額」をテーマに数銘柄に注目
――kenmoさんは、今後の株式市場についてどんな相場観をお持ちですか?
長期的には、強気スタンスです。基本的にはロングで長く持つことを意識しています。今後インフレは進行していくでしょうし、それに伴って株価も押し上げられやすくなります。現金の価値が下がるので、資産防衛の観点からもロングで株を持つことは悪いことではありません。
日本人投資家は基本的に押し目買いが好きだといわれていますが、今後の相場観から考えると、それで良いと思います。
――ずばり、kenmoさんが今注目しているテーマや銘柄について教えていただけますか。
注目しているテーマは、4つあります。まず、1つめ。今年の4月、5月に2,000社ほどの決算が出たなかで、株価が上がった銘柄のうち防衛費増額がテーマになっている銘柄に注目しました。具体的には川崎重工(7012)や石川製作所(6208)などです。
ウクライナやガザ地区など世界各地で戦争が起きている上に、台湾周辺もきな臭い国際情勢です。これらの企業の決算書には「防衛予算拡大のため受注拡大」の文言があります。ちゃんと国も考えて予算を組んでいることが決算書で分かったので、これらの企業には恩恵となります。
SaaS製品の値上げにより関連企業はチャンス
2つめのテーマは、データセンターや工場の建設ラッシュです。その中でも北海道のラピダス関連は好業績で、特にサブコンであるダイダン(1980)と高砂熱学工業(1969)の2社は好業績です。その他にラピダス関連では長瀬産業(8012)も半導体工場への部品卸で好業績となり、大きな配当を還元しています。