「エヌビディア株主総会のヒントとは」米国株エキスパート投資家の「銘柄選定方法」…何を見るべきかのか
本稿で紹介している個別銘柄:エヌビディア(NVDA)
株式相場の分析方法には、大きくテクニカル分析とファンダメンタル分析の2つがある。しかしながら、分析どおりに相場が動かない場合も多く、一部では眉唾ものと揶揄されることも……。米国の経済事情に精通するパウ兄『米国経済の未来を直言するパウ‼︎』氏(X:@Caster_T2)は、上記2つの分析やSNSなどでは掴めないようなディープな情報をキャッチアップし、Xやnoteで発信している。みんかぶマガジン短期連載「米国経済のエキスパートが語る、市場分析の深淵」第2回は、彼の銘柄選定の方法や知られざる米国経済の注目すべき指標について話を聞いた。
目次
エヌビディアの株主総会情報に「ヒント」があった
ーーパウ兄さんの銘柄の選定方法について教えてください。
米国の各セクターについて「ファクトセット」を用いて分析し、銘柄の選定を行っています。その結果、マクロ経済の背景にもとづいて、各セクターの特性が明確に現れます。それらをもとに、各セクターのトップ銘柄を選んで投資します。
また、トップ銘柄は米国の年金ファンドや大口機関投資家などが購入するため、買いの勢いが強まり、値崩れしにくくなります。これは言い換えると、市場の大きな需要があるセクターを選んで投資するという戦略です。
さらにこうしたセクターは、成長しているからというよりも、未来の確定的な情報や材料が存在する場合に投資するほうが成功率が高いです。その判断をどう行うかというと、現在、株式市場をリードしているエヌビディアのような企業の、株主総会での議論内容をしっかりとチェックします。