年間配当650万円最強投資家「まだ慌てるような時間じゃない」8月の大暴落も、調整のうち…購入銘柄を暴露
本稿で紹介している個別銘柄:テイ・エス テック(7313)、ウェーブロックホールディングス(7940)、ユニプレス(5949)、スターティアホールディングス(3393)、ルックホールディングス (8029)
2024年前半、日本では企業業績の好調を背景に、1月15日の日経平均株価が1990年2月以来、33年11カ月ぶりに36000円台に達し、さらに3月4日には初の4万円台を記録した。
しかし、2024年8月に入り日経平均は3日続落。8月5日には米景気懸念や円高の影響でパニック売りが発生し、過去最大の4451円安となりました。この怒涛の前半戦を、個人投資家たちはどのように見ていたのだろうか。
今回は、25年以上の投資経験を持ち、40代でFIREを達成した高配当・優待株運用のエキスパートであるペリカン氏(X:@Pelican_Blog)に、2024年前半戦を振り返ってもらいました。みんかぶプレミアム特集「一人勝ち投資術」第7回。
目次
とにかく地合いがよかった2024年前半戦、8月の大暴落も調整のうち「まだ慌てる時間ではない」
ーー早速、2024年投資前半戦の振り返りについてお聞かせいただけますか?
端的に言えば、2024年の前半戦はとにかく地合いがよかった、これに尽きます。私自身で言えば、2024年7月11日に42223円を突破したタイミングで、総資産が2億円から2.4億円へと大幅に増加(※)しました。前半戦にやったのは配当金の再投資だけで、ほぼ何もしていませんし、この好地合いでガチホ以外のアイデアが浮かばないというのが本音ですね。
※4000万円増のうち340万円(税引前)が配当金分
ーー8月に入り歴史的な下落を記録していますが、それについてはどのように捉えていますか?
今回の大暴落で2024年の含み益がすべてなくなりました。痛手を被っている人も多いと思いますが、やはり来るべき調整局面だったのかなと。私の投資スタイルと資産2億円で、短期間で4000万円の含み益はさすがに増えすぎですから。ちなみに例年であれば、配当と合わせて1000〜2000万円くらいのプラスになれば御の字で、これが健全な上昇ベースだと思います。なので、3万円台をキープしてくれるのであれば特に問題ないのかなと。まだ慌てるような時間ではありません。
「マーケット全体が浮かれていた」
ーーここ最近はずっと好相場でしたからね。
はい、バブルの高値だった38000円を抜き、半導体のトレンドなども相まってマーケット全体が浮かれていたのだと思います。それに対する、大きめの反動が今回の記録的な下落なのだと思っています。春以降に始めた人が厳しい状態になり、手仕舞いしたのも影響しているのかもしれませんね。
ですが、私が保有している個別銘柄を見ると減配する気配もありませんし、むしろ増配を発表する企業もあったりと業績自体が悪くなっていません。ちなみに2024年7月現在、年間の配当金は約650万円くらいありますが、これら高配当・優待銘柄を少しずつ買い増していくつもりです。