50万→1.5億投資家が注目銘柄を全公開…800億円投資家・清原達郎理論で見つけた超割安株をぶっちゃける
本稿で紹介している個別銘柄:あじかん(2907)、宝ホールディングス(2531)、ハウス食品グループ本社(2810)、名村造船所(7014)、三井E&S(7003)、中国塗料(4617)、MIEコーポレーション(3442)、エコム(6225)、ノリタケ(5331)、関西電力(9503)
日経平均株価は過去最大の4451円の下落を記録し、9月上旬には米国の雇用統計の結果を受けて、相場は乱高下を繰り返している。それに加え、10月には株価が下がりやすいという米国発のアノマリーや11月の米国大統領選挙が控えており、2024年後半も波乱含みの展開が予想される。
激動の相場で生き残るためには、どのような投資戦略を立てるべきなのだろうか。
X(旧Twitter)でのフォロワー数6万人超えの人気投資家・名古屋の長期投資家(なごちょう)氏(X:@Nagoya_Tyouki)に、これから注目のセクターや銘柄について話を伺った。みんかぶプレミアム特集「億り人の考え方」第2回。
目次
海外向けの日本食を取り扱う企業に注目
ーーこれから注目のセクターや銘柄についてお聞かせください。
私が6月に購入したあじかん(2907)という、巻きずしの「かんぴょう」や「椎茸」、「卵」を作っている企業です。現在、同社では「ごぼう茶」や「健康食品」が売れていて、海外の販売拠点を増やしています。
ーー業績が上がっている理由は何なのでしょうか?
いま、日本食が海外で非常に人気だからです。競合他社でいえば、宝ホールディングス(2531)も売上と利益の主力が和食販売で、ハウス食品グループ本社(2810)も国内ではカレー事業が有名ですが、実はいま北米の豆腐事業が最も伸びています。こうした傾向から、これからの業績向上にも期待しています。
ーーあじかんのごぼう茶や健康食品については、具体的にどのような地域で売れているのでしょうか?
あじかんの公式資料には中国市場開拓とありますが、実際には中国だけでなく米国や欧米も含まれています。北米の海外輸出売上については、中国の水産加工品の輸入停止措置の影響を受けつつも、連結子企業での営業活動を本格化させたことで北米の売上が大きく伸びました。
また、オセアニアや東南アジアでも需要が拡大し、前年四半期実績を上回る結果となりました。一方で昔からある企業の特徴として、公式資料を簡素化しがちなところがあり、中国市場展開以外、市場からはまだ評価されていないと思われます。私は、例年業績の進捗率が最も悪い6月に購入しましたが、9月現在、株価はほとんど上がっていません。ですから、現在のバリエーションで購入しても全く問題ないと思います。
なお、あじかんの配当性向は20%以下と低めですが、市場全体が20%以上を目指すような水準になってきているので、そのうち配当性向を高めるとなれば、注目されて株価が一気に上がるかもしれません。
造船セクターはいま韓国がアツい…注目の造船銘柄
ーーほかにも注目しているセクターはありますか?