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60万円からテンバガー投資家に!「失敗を繰り返したどり着いた投資の勝ち筋」狙うべきは2つのビジネスモデル

本稿で紹介している個別銘柄:ジェイリース(7187)、ジャパンワランティサポート(7386)、アズーム(3496)

  テンバガー投資家X(@Investor__X)さんは、大学時代に奨学金から得た余剰資金60万円で投資を始めました。当初は有機ELなど流行テーマに飛びついたものの、後にIPOセカンダリー投資を取り入れた戦略で転機が……。

 3回にわたって送るインタビュー第2回。IPOセカンダリー投資で大きく勝つための秘訣を伺いました。

目次

IPOセカンダリー投資なら株価10倍も夢じゃない

ーーIPOセカンダリー投資の出会いについて教えてください。

 新聞や雑誌の記事で知りました。有名な投資家である弐億貯男さんがこの手法について言及しているのを見て、「これなら自分でもできそうだな」と思い、取り入れることにしたのです。

 さらに、新聞で、日本株には将来10倍の株価になる銘柄が多く存在するという記事がありました。リーマン・ショック後の底値から考えると、25%の銘柄が10倍になっているというデータもあったのです。

ーーIPOの場合、10倍になる確率が高いということですか?

 そうです。特に、時価総額が小さい銘柄、できれば50億円未満の株が狙い目だとされていますし、業種においてもサービス業や情報通信系の銘柄が良いといったデータもあります。また、創業者や大株主がしっかりいるといった条件もチェックしています。IPO銘柄は年間100社程度しかないので、銘柄選びの手間が少なく、効率的だと思いました。

 ただし、IPOセカンダリー投資はすぐに利益が出るというものではなく、伸びるまでには時間がかかります。もともとIPOは注目が集まれば大きな利益を狙えるのですが、当たるのはそう簡単ではなく、確実性は低いんです。ただ、セカンダリー市場に入れば、買いやすくなるという利点があります。IPO銘柄は特に小型株の場合、アナリストがカバーしていないため、株価と本来の価値との間にミスプライシングが生じやすいんです。そのため、適正な評価にならないこともあり、安く買えることもあれば、高く買ってしまうリスクもあります。

機関投資家は大型株に詳しい一方で、IPO小型株については情報が不足しています。個人投資家としては、こうした市場の隙間を狙うことが有利になるのではないでしょうか。

買い時を見極める基準とは?

ーー機関投資家とは戦わず、個人投資家として優位性を発揮するために、どうやって「高い」か「安い」かを見極めるのでしょうか。

 基本的にはシンプルな考え方をするようにしています。たとえば、PER(株価収益率)が10倍台や10倍を切るぐらいの水準で買えると良いと思います。

 ところが成長株を狙うなら適正な評価を見極めるのは大変で、場合によってはPER40倍まで許容することもあります。以前、月極駐車場のサブリースを手がける会社をPER100倍時に買ってしまい、その後暴落してしまった経験があります。これを機に、100倍での購入は避けるべきだと学びました。

テンバガー投資家X氏の投資術が進化!

ーー以前テンバガー投資家Xさんにお話しをお伺いした際、投資する銘柄は「定期的に収益を生み出すストックビジネス」、または「店舗を増やして増収増益が見込める多店舗展開型のビジネス」に絞っているとお聞きしました。今はいかがですか?

 以前から大きく変わったというわけではないですが、少し進化していますね。自分が投資する企業は、料金を定期的に支払ってもらえる顧客基盤があるか、店舗や拠点を拡大することで収益が増えるビジネスモデルを持っている企業に絞っています。これが、長期的に安定して成長する企業を見極めるための基準です。

 たとえば、今は「保証型ビジネス」、つまり保険会社のように、最初にお金を預かっておいて、何かあったときにその資金で補填する仕組みがある企業に注目しています。具体的には、家賃保証会社などがその一例です。最近は賃貸住宅に住む際、保証人の代わりに家賃保証会社と契約し、一定金額を支払う必要があります。また、1、2年ごとなど定期的に更新が必要でそのたびに課金されるされるシステムです。

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この記事の著者
テンバガー投資家X

大学1年生だった2003年から株式投資をはじめ、数々の失敗を経て“IPOセカンダリー投資”にたどり着く。2022年にはアズーム株で初のテンバガーを達成し、直近5年間のパフォーマンスは通算1000%ほどにのぼる(2023年4月現在)。本業でも年収1.2億円を稼ぎ出しており、「投資は趣味」と公言する。 Twitter:@Investor__X

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