「まだまだ下落局面はある」兼業投資家が狙うトランプショックの「絶好の買い場」

株式投資歴10年以上のシバウラ@株11年目さんは、副業として投資を開始しました。現在は兼業投資家として市場と向き合い、これまでの利益は会社員の収入だけでは成し遂げられなかった額になると言います。
今回は、米国ドナルド・トランプ大統領の発言次第でマーケットが混乱に陥るトランプショック相場での立ち回りなどについて伺いました。連載全2回の第1回。
目次
資金を貯め、リバウンドで買い戻し
ーー今年はトランプ米大統領の言動に影響される「トランプ相場」がマーケットを席巻しています。シバウラさんはこの相場をどう捉えていますか?
トランプ政権は2期目です。1期目の時からすでに株をやっていたので、当時の経験から、ある程度は相場が動きやすくなることは想定していました。しかし、今回関税発表の頃から想定以上の動きとなっています。関税の数値が大きかったのと、少し「本気っぽさ」が感じられたというか、「あれ?このままだと世界の景気が本当に大変なことになるのでは…」と感じさせるような雰囲気を出していたのが、市場も想定外と受け止めたと思います。私自身の受け止めとしては、今回のトランプ政権は出だしから嫌な感じだなという印象です。
ーーこの流れを受けて、シバウラさんはどう行動されましたか?
暴落時はできるだけ何もしないようにしていましたが、さすがに一番暴落した時は一部手仕舞いをしました。その後の株価回復を考えると、結果的には何もしないほうが良かったんですが・・・。「ここまでくると市場も将来の業績悪化を織り込んでくる下落になるのではないか」という声が脳裏をかすめました。
とはいえ、その後のリバウンドでは買い戻しをしたり、他の銘柄を買ったりもしました。
ーートランプショックともいえるような下落局面は、買い場でもあったということですね。
そうですね、結果的にそれが功を奏しています。トランプ政権下ではまだまだこういう下落局面はあると思うので、資金を貯めておいて、下げたら買うというスタンスを維持しておいたほうがいいと思います。
ーー月日はさかのぼりますが、2024年8月のいわゆる「令和のブラックマンデー」の下げも大きかったですよね。
近年は以前よりも同じような材料でもボラティリティが大きくなっているような肌感覚がありまして、今後もボラティリティの大きな相場が度々やってくる可能性が高いことを考えると、守備力を高めておかないと致命的なダメージを負ってしまう恐れがあります。特にトランプ大統領の任期中は留意しておくつもりです。