「バカが安値で手放した」で買いに入るテンバガー投資家、資産10倍アップに導く「傲慢」マイルール

本稿で紹介している個別銘柄:レーザーテック(6920)
米国のトランプ政権再始動に伴う関税政策への懸念、インフレ圧力の強まりが投資家の注目を集め、日米の金融政策の先行きも不透明感を増している。
そんな市場環境で今回注目するのは、不動産事業で培った独自の視点で株式投資に挑む「テンバガーを探す不動産屋」氏(X:@1FoeeK5dRS4flKn)だ。
みんかぶマガジン短期連載「テンバガー投資家が語る、バカをだし抜く投資術」第1回では、同氏の投資遍歴と投資におけるマイルールについて話を伺った。
(2025年4月15日取材)
目次
リーマンショックで退場。10年後、当時投げ売った銘柄が株価100倍になったのを見て復帰
ーーまず、テンバガーを探す不動産屋(以下、テンバガーさん)の投資遍歴についてお聞かせください。
私が投資を始めたのは20代の頃。当時は会社員として忙しい毎日を送っていて、株式投資に興味を持ったのは、「何か新しいことに挑戦したい」という単純な好奇心からでした。
知識も経験もほとんどなかったのですが、勢いでいろいろな銘柄を買っていました。ですが、2008年のリーマンショックや、2011年の東日本大震災の影響もあって株価はどんどん下落。見るのがつらく、結局、数百万円の損失をだして市場から一旦退場しました。
レバレッジをかけていなかったのがせめてもの救いでしたが、精神的なダメージはかなり大きかったですね。
それから数年、投資のことはすっかり頭から離れ、市場の動向なんて気にも留めないようにしていました。ところが、ある日ふとしたきっかけで、「あのとき持っていた銘柄、今はどうなってるんだろう?」と気になって、調べてみたんです。
すると、日本M&Aセンター(2127)やトリケミカル研究所(4369)が約100倍株価が上がっていたのです。ほかにも、株価が10倍以上になった銘柄がいくつかあって、インデックスを大きく上回っていました。「私の銘柄選びは間違ってなかったんだ」と自信を取り戻しました。
そして、本格的に投資を再開したのは2020年のコロナ禍でした。自宅で過ごす時間が増えたこともあって、「もう一度、真剣に取り組んでみよう」と決めたのです。
ーーその後、どのようにして資産を築いていったのでしょうか?
2020年から2024年にかけての4年間は、市場の追い風もあって、資産を順調に増やすことができました。
現在、資産は株式と不動産、同程度の額を投資しています。最近は不動産の一部を売却し、株式に資金をシフトしようと計画していますが、トランプ政権の影響で不動産市場がやや停滞気味なので、様子を見ているところです。