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買った瞬間に“負債”確定 マンション購入で資産形成のはずが「売れない地獄」で絶望する人たちの残念な共通点

(c) AdobeStock

「今のマンション価格はバブルだ。暴落するまで待つべきだ」――。そんな声に惑わされ、マイホーム購入に踏み切れない会社員は多い。しかし、その「待ち」の姿勢こそが、将来の資産形成を危うくする罠であると、マンションインフルエンサーのおかぴ氏は警鐘を鳴らす。

  20年後も価値が落ちない「最強の立地」の見極め方から、限られた予算で優良物件を手に入れる「妥協の技術」、100万円単位で差がつく価格交渉術まで、ここでしか言えないマンション購入戦略を同氏に詳しく語ってもらった。全4回の第3回。

 ※この記事は、みんかぶプレミアム連載「マンション・住まいで稼ぐ――シン富裕層への黄金ルート」の一部です。

目次

一次取得者は「新築 vs. 中古」どちらを選ぶべきか

 さて、マンション選びの軸が見えてきたところで、多くの一次取得者が悩むのが「新築か、中古か」という問題です。それぞれのメリット・デメリットを整理し、会社員にとっての最適解を探っていきましょう。

 まず、新築マンションについて見ていきます。新築マンションのメリットは、それまでに誰も住んでいないという精神的な満足感も得られること。また、今後も新築マンションの供給戸数は先細りであることを考えると、売却時には相対的に築浅物件となることもメリットだと言えます。

なぜ賢い人ほど〇〇物件に手を出さないのか?

 一方、新築のデメリットとして挙げられるのは、何より価格が高いということ。広告宣伝費やデベロッパーの利益が上乗せされているため、どうしても割高感は出てしまいます。特に人気のマンションの場合、価格交渉もほぼ不可能です。また、完成前に契約するため、実物を確認できないことがあるのは要注意のポイント。そして先ほども少し触れましたが、立地条件が中古に劣る場合があるというのも意外と見落としがちなデメリットです。

 現在の市況では、都心の新築マンション、特に資産性の高い一等地の人気物件は、先述の通りパワーカップルや富裕層の草刈り場となっており、普通の会社員が手を出すのはほぼ不可能です。価格交渉の余地もほとんどなく、予算的に厳しい戦いを強いられることになるでしょう。

限られた予算で最高のマンションを掴むための“賢者のルート”

 では、中古マンションのメリットとデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

 まず中古マンションのメリットとしては、「新築に比べて価格が手頃」「価格交渉の余地がある」「駅近など、良い立地の物件が見つかりやすい」「実物や管理状態を確認してから購入できる」などが挙げられます。

 一方、中古物件のデメリットには、「設備や内装が古い(リフォーム費用がかかる)」「しっかりと管理された物件であるかどうかの見極めが難しい」「他の住民と年齢層が異なりマンション管理の価値観等で齟齬が生じる可能性がある」などといった点があります。

 さて、いかがでしょうか。こうして比較すると、予算が限られ、かつ立地を最優先したいと考える一次取得者の会社員にとって、中古マンションは非常に合理的な選択肢だということがお分かりいただけるかと思います。

買った瞬間に“負債”確定 資産価値がゼロになる「〇〇」という危険な罠

 中古マンションが合理的とはいえ、どんな物件でも良いわけではありません。特に、資産性という観点から、絶対に避けるべき物件が2つあります。

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この記事の著者
おかぴ

30代会社員。マンションの内見を30件以上巡るも最終的には戸建てを購入する。「ポジトークでは相手に伝わり辛い」ことから戸建てではなくマンションを推奨しXで情報発信をしている。

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