年収300万会社員→6年で資産1億円・・・元早実野球部投資家の“億り人”最短ルート

「億り人」ーーそれは、資産1億円を達成した人を指す言葉。ただ、多くの人にとっては憧れであり、自分には関係ない世界と感じられるかもしれない。
しかし、「凡人でも“戦略”と“マインドセット”次第で、億り人になれます」と断言するのは武藤孝幸氏だ。
武藤氏は、早稲田実業で甲子園ベスト8を経験し、早稲田大学卒業後は三井住友信託銀行で資産運用に従事。24歳で独立し、一時は借金400万円を抱えたが、28歳で資産1.5億円を達成した。現在は総資産10億円を超える。
では、借金400万円からいかに「億り人」に到達したのか。今回は、武藤氏が語る「凡人でも到達できる最短ルート」を伺った。インタビュー連載全3回の第2回。
目次
成功の鍵は「労働と投資」の両輪にあり
ーーどのようにして資産を増やしていかれたのか、具体的な投資遍歴を教えてください。
結論から言えば、凡人でも“戦略”と“マインドセット”次第で億り人になれます。
私が22歳で投資を始め、28歳で1.5億円を達成できたのは、「労働で種銭をつくり、投資で増やす」という両輪を着実に回したからです。
ーー「投資だけで一攫千金」といった話も聞きますが、それだけではダメだということですね。
その通りです。労働だけ、あるいは投資だけでは必ず限界がきます。労働は投資の「種銭」を生み出す基盤、投資はそのお金を増やすエンジンです。
私自身、新卒銀行員時代の月給は21〜23万円でしたが、この安定収入で投資を始められました。月々の収入から生活費を抑え、余剰資金を投資に回す。この積み重ねが後の資産につながります。
三井住友銀行の自社株積立投資から始まった投資家生活
ーーとはいえ、月給20万円台からの月数万円の積立で、本当に1億円に届くのでしょうか。
労働収入だけでは限界があるからこそ、「投資」と「時間」が必要なのです。重要なのは、資金量より「早く始める」こと。
私が最初に始めたのは、会社の自社株積立制度です。月2万5000円の投資に会社が8%の補助を出す、実質月利8%のようなものでした。
ーー月利8%はすごいですね。
月2000円の利益と聞くと地味ですが、投資の魅力は時間を味方につけられる「複利」の力です。早く始めれば始めるほど、恩恵は大きくなります。
私は22歳の1年目からこれをフル活用しました。資金が少なくても、「早く始めること」。これが資産形成の最初のポイントだと確信しています。