資産10億円超ベテラン投資家が株価最高値更新でも「資産が減る人」に捧げる投資術

「日経平均、ついに6万円の大台へ?」
止まらない円安、新政権への思惑、そして加熱する半導体ブーム。巷には2026年の株式市場に対し、かつてない強気な予測があふれかえっている。
だが、その相場の裏で、あなたの資産は本当に増えているだろうか。「指数は最高値更新なのに、自分の持ち株はさっぱり」。そんな焦燥感にも似た違和感を抱く個人投資家は少なくないかもしれない。
今回は、投資歴25年以上で資産額10億円超のベテラン投資家・DAIBOUCHOU氏(@DAIBOUCHO)にインタビューした。プロだけが虎視眈々と狙う「本物の成長株」と、2026年を勝ち抜くための「真の視点」を語ってもらった。インタビュー連載全3回の第1回。
目次
10年分の上げが3年に凝縮・・・「強烈な調整がきます」
ーー一般的に、株式市場は長期なら「年利7%程度」で成長するというセオリーがあります。2026年以降も、この定石通りに日経平均は底堅く推移すると見てよいのでしょうか。
よくあるインデックス投資のシミュレーションで「年7%」という数字、使われますよね。私自身、何か聞かれれば便宜上「プラス7%くらいでは」と答えることはあります。
ですが、それはあくまで「計算上の通説」であって、未来の約束手形ではありません。
正直に言えば、株価予想なんてまったくしていませんし、そもそも「1年後の予想」に何の意味があるのか疑問です。
今の相場はスピードが速すぎる。1週間先のことすらわかりません。昨日の時点で今日の急騰が読めなかった人間に、1年後を正確に見通せるはずがない。
あのテスタさんのような凄腕でさえ「予想はせず、今の株価に合わせるだけ」と仰っていますが、まさに真理だと思います。
ーー予想は無意味、ですか。とはいえ、ここ数年の日本株は絶好調でした。この勢いが2026年も続くという期待は捨てきれません。
少し冷静に振り返ってみてください。ここ3年ほどは、ある種「異常な上昇相場」でした。感覚的には、本来10年かけて上がる分が、たった3年に凝縮されたような「3倍速」のハイペースです。
そんな急ピッチな上昇が、永遠に続くわけがない。山が高ければ谷も深い。どこかで強烈な調整が入っても不思議ではありません。
7%成長するというのは、あくまで超長期でならした結果論であって、2026年の利益を保証するものではないのです。
指数は上がるが、株は上がらない時代の正体
ーー日経平均株価が高値を更新しても保有株は上がらない、という声が聞かれますが、この現象はどう捉えるべきですか。
単純な話、日経平均株価という指標が、もはや「市場全体の実態」を映していないからです。
現在の日経平均は、一部の値がさ株や半導体関連、ソフトバンクグループなどの動きに極端に左右されています。極論、数銘柄がバカみたいに上がれば、その他大勢が死んでいても指数全体は上昇してしまう。
実際、私のポートフォリオでも、昨年10月などはかなり苦しい展開でした。指数を押し上げる銘柄ばかりが買われ、個人投資家が好む中小型株は見向きもされない。
かつてのような「日経平均が上がれば、相場全体が潤う」という連動性は、もう崩れています。指数を見て一喜一憂するのは、時代遅れと言っていいでしょう。