日経平均10万円が現実味・・・それでも喜べない「現金こそが最大のリスク」著名トレーダーがたどり着いた“鉄壁ポートフォリオ”

本稿で紹介している個別銘柄:ソフトバンクG(9984)、キオクシアHD(285A)、フジクラ(5803)、レーザーテック(6920)、東京エレクトロン(8035)、三井E&S(7003)、三井海洋開発(6269)、三井金属(5706)
SNSやニュースを開けば、投資情報は次から次へと流れてくる。買い煽りもあれば、市況解説も毎分のように更新される。便利な一方で、情報が多すぎるがゆえに「結局、何を判断材料にすべきか」と迷う投資家も少なくない。
そんな中、投資家・トレーダーの窪田剛氏が大事にしているのは、ニュースやSNSを追いかけることではない。まず市場の動きを客観的に捉えることだ。日々の起点に置くのは、チャートと売買代金である。
では、窪田氏はどのようなポートフォリオを組み、どのようにして投資情報を仕入れているのか。
今回は、窪田氏の現在のポートフォリオと情報収集術、そして2026年以降の相場予測を伺った。インタビュー連載全2回の最終回。
目次
ガチホしないのに、同じ銘柄が手元に残る理由
ーー前回は、売買代金とチャート重視というマイルールを伺いました。では実際、窪田さんは今、どのようなセクターに投資しているのでしょうか。
ポートフォリオの中身は日々変わりますが、ここ数カ月、明確に資金が集中している分野があります。
それは「半導体」と「生成AI」関連です。
夏頃から11月に至るまで、私のポートフォリオの実に9割がこのセクターで占められていました。具体的には、ソフトバンクG(9984)やキオクシアHD(285A)、フジクラ(5803)といった銘柄ですね。
かつての半導体相場ではレーザーテック(6920)や東京エレクトロン(8035)が主役でしたが、今の主役はこれらに入れ替わっている印象です。
ーーリスク分散の観点から、他のセクターは持たないのですか。
いえ、半導体・生成AI以外で言うと、「海」「非鉄金属」に関する銘柄を入れています。
造船、海運、物流、そして金銀銅などの素材といったセクターですね。三井E&S(7003)や三井海洋開発(6269)、三井金属(5706)など、なぜか「三井」とつく会社が多いのですが・・・。
もちろん、なんとなく買っているわけではありません。チャートを見ると、夏頃からずっと強い動きが続いているからです。
私は基本、同じ銘柄をガチホしません。売買を繰り返した結果、いま手元に残っているのが、たまたま同じ銘柄になっているだけです。これは、裏を返せば、強い銘柄を買っていたらその銘柄が「セクター」になったと言えます。強いセクターがわかっていたというより、強い銘柄を売買していたらそれが「セクター」「テーマ」になった。
だからこそ、あれこれ手を広げるより、資金が集まっている“勝ち馬”に乗り続けるのが正解だと考えています。
ニュースや経済誌をチェックしない理由
ーー「強い銘柄」を見つけるために、普段どのような情報収集をされていますか。何か有料のニュースサイトや経済誌などを読み込んでいるのでしょうか。
情報収集にあたり、特定のニュースサイトや経済誌を読むことはほとんどありません。
前回も触れましたが、私のルーティンはもっとシンプルで、「売買代金ランキング」を見ることからすべてが始まります。
毎日売買代金ランキングの上位をチェックし、そこからチャートを確認。そこで「右肩上がりで、かつ出来高(売買代金)が増えているもの」をピックアップするのです。
ニュースを確認するのは、その銘柄を見つけた“後”ですね。
ーーニュースが先ではなく、チャートが先なんですね。
そうです。「なぜこの銘柄はこれほど買われているのか?」という答え合わせのために、初めてニュースを見ます。
見るとしても、チャートソフトや証券会社のアプリに配信される速報ニュース程度です。「決算がよかったのか」「同業他社が買われているのか」といった事実確認ができれば十分だからです。
SNSで誰かが「買いだ」と言ったから上がる、といったノイズはなるべく排除したい。
売買代金が膨らんでいるということは、そこに機関投資家や大口の資金が入っている証拠です。その事実は、どんなに立派な経済記事よりも雄弁に相場の行方を語ってくれます。
あくまで「一次情報」は株価(チャート)と出来高。ニュースはその裏付けに過ぎません。