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決算最悪でも8倍急騰・・・理屈なき「チンパンジー相場」で投資歴30年の“億り人”が仕込む手堅いセクター

(c) AdobeStock

本稿で紹介している個別銘柄:EDP(7794)

 高市早苗首相が率いる自民党が衆院選で圧勝し、日本株市場が異常な熱狂に包まれている。事前の「材料出尽くしで下落する」という一部の予想を嘲笑うかのように株価は急騰。業績悪化すら無視して株価が数倍に跳ね上がる、いわゆる“チンパンジー相場”になっている銘柄も少なくない。

 はたして、この強烈な株高は実体を伴う本物の成長なのだろうか。それとも、いつか弾ける危険なバブルに過ぎないのか。

 ファンダメンタルズが通用しない相場を前に、多くの個人投資家は「いまから飛び乗っていいのか」「いつ暴落するのか」と疑心暗鬼に陥っている人も多いかもしれない。

 今回は、選挙後わずか4営業日で資産を約1000万円も増やした個人投資家の「なごちょう」氏にインタビューした。

 海外資金が日本に流れ込む裏事情や、日経平均6万円到達シナリオ、そして理屈の通じない過熱相場を生き抜くための、軸のある投資戦略に迫った。インタビュー連載全3回の第1回。

ーー自民党の圧勝で相場は上昇しましたが、「織り込み済み」で材料出尽くしとの声もあります。個人投資家の肌感覚はどうですか。

 いや、織り込み済みどころか、劇的な変化が起きています。ラッキーな面もありますが、実際に私の証券口座の残高を見ると異常さがわかります。

 選挙前の時点で2億2700万円だったのですが、選挙後の1週間、正確にはたった4営業日でほぼ1000万円増加して2億3700万円を突破しました。

ーー1週間で1000万円ですか。それは一部のハイテク株や仕手株に乗った結果ではなく、全体的な底上げによるものなのでしょうか。

 ええ、相場全体の強烈な底上げです。上がりすぎて直近の金曜日には440万円ほど調整しましたが、それでも選挙前から見れば実質800万円近く増えています。

 基本的には、日本株が買われる流れが完全に定着したと感じています。

目次

「鬼門」2月が爆益月に、“節分天井”が覆った2026年

ーーとはいえ、例年1月・2月は「節分天井・彼岸底」という格言もあるように、日本株にとってパフォーマンスが上がりにくい鬼門の時期とされています。

 確かに普段なら2月はあまりよいイメージがない時期です。

 しかし、2026年は見事にそのアノマリーが覆りました。昨年末の時点で私の口座残高は2億1096万円でしたが、そこからすでに2400万円ほど増え、2億3500万円前後で推移しています。

ーー理論的な企業価値の成長を超えた、単なる投機的な動きになっているようにも見えます。

 おっしゃる通り、完全に理論価格を超えた動きをしている銘柄も多いです。

 ただ、この強烈な上昇トレンドは、「アベノミクス」が始まった2013年初頭を彷彿とさせます。

 あの時も理屈抜きで非常に上がりましたが、現在まさにあのときの相場が再来しているような感覚です。まさしく「サナエノミクス」ですね。

米テックの業績懸念で資金が逃げた先

ーー日本株が買われているといっても、世界を牽引しているのは依然としてAIブームに沸く米国の巨大テック企業です。わざわざ日本株に資金を移す合理的な理由はあるのでしょうか。

 実は、その米国の巨大テック企業に対する「業績懸念」が背景にあると見ています。彼らはいま、生成AI向けに何兆円、いや2027年には200兆円といった桁違いの設備投資を行うと言われています。

 当然、減価償却費が膨らみ、EPS(1株当たり利益)は圧迫されます。そこから逃げた資金の受け皿が必要になっているんです。

ーーなるほど。しかし、資金の逃避先であれば、経済対策を打っているヨーロッパや、割安に放置されている中国株という選択肢もあるはずです。

 それが、消去法で日本に回ってきている構図なんです。

 中国は習近平政権の政治的リスクが高く、経済よりも思想が優先されがちで手が出しにくい。ヨーロッパもドイツも財政出動をしていますが全体としては景気が停滞しています。

 結果的に、経済規模的にも流動性的にも、受け皿になれるのは日本株くらいしかないのが実情です。

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