「地雷物件の8割は内覧前に見抜ける」悪質不動産会社に騙されないために──プロが語る担当者の選び方

首都圏のマンション価格は、もはや「普通の会社員には買えない」と言われる水準に達している。そんな状況下で、26歳にして既に3軒のマンションを購入し、独自の資産形成を実践しているのが、むさこボーイ氏だ。
新卒2年目で、武蔵小杉のマンションを購入。元大手不動産仲介会社勤務という経験を活かし、その後も毎年1軒のペースでマンションを買い進めてきた。そんな実体験に基づき「資産価値が落ちにくい物件選び」の鉄則から、不動産営業マンの嘘を見抜く方法、さらに世帯年収別のリアルな狙い目エリアまで、その全貌を語ってもらった。全5回の第5回。
みんかぶプレミアム特集「マンション価格はまだ上がるのか」第5回。
目次
空前の「売り手市場」で試される消費者のリテラシー
今回は、マンション購入という大きな決断において、絶対に避けて通れない「営業マンとの向き合い方」と「地雷物件の見抜き方」についてお話しします。
本題に入る前に、2025年から2026年にかけての現在の不動産市場について少し触れておきましょう。首都圏の新築分譲マンション平均価格は1億円を優に超え、中古市場もそれに引きずられる形で局地的な高騰を続けています。この未曾有の価格高騰と慢性的な供給不足により、現在の不動産市場は強烈な「売り手市場」となっています。
少しでも条件の良い物件が出ると瞬時に買い手がつくため、探している消費者はどうしても焦りを感じやすくなっています。悪質な不動産会社や質の低い営業マンは、まさに消費者のその「焦り」や「無知」につけ込んでくるのです。だからこそ、冷静に業者や物件を見極めるリテラシーがこれまで以上に求められています。
物件は騙さない。騙すのは常に「人」である
まず大前提として皆様に覚えておいていただきたい真理があります。それは、物件そのものが人を騙すことはないということです。不動産取引において騙すのは常に「人」、つまり営業マンなのです。
大手不動産会社だから安心、ということは決してありません。業界ではよく「担当ガチャ」と言われますが、同じ会社でも担当者の質には本当に大きなばらつきがあるんです。非常に優秀で、顧客からの紹介が止まらない人気営業マンがいる一方で、残念ながら顧客から搾取するような営業マンも確実に存在します。
物件と出会う方法には、自分で不動産屋に直接行くか、ポータルサイトに問い合わせるか、人から紹介してもらうかの主に3パターンがあります。ポータルサイトからランダムに問い合わせると、どうしてもこの担当ガチャの運要素が強くなってしまいます。そういう搾取系の担当者に当たってしまうと苦しいので、騙されないためには、パッと2〜3人の営業マンを徹底的に比較しておくことが重要です。それだけで失敗する確率は格段に減るでしょう。