中2から投資をスタートし高校で資産を1/8に…6億投資家が祖父から教わった投資の基本と毎日書いた「ノートの魔術」
40万円を元手に14歳で投資を始め、その累積利益を6億円弱まで伸ばしている個人投資家のかぶ1000氏。専門学校卒業後すぐに専業投資家としての道を歩み始めたかぶ1000氏に、まさに「株漬け」と言えるこれまでの人生と、同氏が実践する投資手法についてうかがった。
祖父が勧めた個別株
僕が投資を始めたのは1988年、中学2年生のころでした。その背景としては、祖父母の存在が大きかったですね。母方の祖母は喫茶店を営んでいたのですが、休みは週1日程度でずっと働き通しなのに、そこまで儲かっているわけではない。そこで、「これだけ働いても、食べていくのが精いっぱい程度にしか儲からないのか」と思っていたのです。
小さいころから祖母と一緒に帳簿を付けていたこともあり、お金に対する感覚は人より鋭かったと思います。「自分だけでもお金をちゃんと貯めなくては」と思い、5歳のときに郵便局の定額貯金を始めました。当時の定額貯金の金利は7%以上ありましたから、現金で持っているよりずっとお得な状態でした。
その後もコツコツと貯金をし続け、14歳のころには定額貯金が40万円になっていました。そこで満期が来たので、最初はそのままもう一度預け直そうとしたのですが、すでに金利は1.68%まで低下。いまよりは高いですが、預けた当時を考えればかなり下がっています。
そこで、ほかに金利が高いものは何かと探したとき、新聞の株式欄で投資信託の利回りが軒並み30%程度と高かったのを見つけ、「投資信託を買えばいいんじゃないか」と思い至りました。