「史上最強」岸田政権6月21日解散説…増税に反対7割、少子化対策を評価しない57%でも支持率うなぎ上りの謎
岸田文雄首相の支持率上昇が続いている。一時は政権維持の「危険水域」とされる2割台に突入するなど低空飛行を続けてきた岸田政権だが、最近は不思議とも言える上昇トレンドにあるのだ。ただ、首相が推し進める政策は依然として “総スカン” 状態にある。なぜ国民の支持は広がりを見せているのか。経済アナリストの佐藤健太氏は「首相によるサプライズが奏功し、ほかに良い人がいないなら現状のままでいいと思う人が増えているのではないか。『会期末解散』は現実味を増している」と指摘する。
7カ月ぶりに支持が不支持を上回った
まさに「勝ちに不思議の勝ちあり」だ。プロ野球の名監督だった野村克也氏のボヤキが漏れそうなほど、最近の岸田首相は “良い波” に乗っている。
読売新聞が4月14~16日に実施した世論調査で、岸田内閣を「支持する」と答えた人は47%に上り、前月より5ポイント上昇。2022年9月以来、7カ月ぶりに支持が不支持を上回った。毎日新聞の調査(4月15、16日)でも前月比3ポイント増の36%となり、3月から上昇傾向にあることがわかる。ANNの調査(4月15、16日)は前月から10.2ポイント上昇の45.3%で、内閣改造実施時などの “ご祝儀” を思わせるほどの好感度アップだ。
なぜ岸田首相の支持率は急回復したのか。考えられるのは「サプライズ」にある。岸田氏はNHK会長人事や日銀総裁人事において事前のマスコミ報道を覆す形で “意中の人物” を指名してきた。2021年10月の内閣発足から10日後という戦後最短で衆院を解散し、政権基盤を確保したことを考えても、首相が「サプライズ好き」であるのは間違いない。