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絶望的に面白くなかった「週刊朝日」休刊理由は本当に出版不況だけか…ジャニーズ表紙、橋下問題、売れない前例踏襲

 週刊朝日が2023年5月30日発売「休刊特別増大号」をもって休刊となった。出版不況の象徴とも言われる出来事だが、週刊朝日の場合は、それだけが休刊の理由ではないという。経済誌プレジデント前編集長で『週刊誌がなくなる日』著者の小倉健一氏が語る――。

異例の “発売後即重版を決めた、週刊朝日最終号

 株式会社朝日新聞出版が5月31日に出したプレスリリースには「大反響を呼んでいる2023年5月30日(火)発売の週刊朝日「休刊特別増大号」。朝日新聞出版は週刊誌として異例の発売後即重版を決定しました。大きな話題の本誌の重版分は順次、店頭やネット書店に並びます」とあり、最後の号の売れ行きは好調のようである。

 週刊朝日の休刊の発表は、出版業界に大きな衝撃を与えた。最盛期には150万部を記録し、101年の歴史、一般週刊誌として最古の歴史を持つ雑誌の休刊である(ちなみに最古の週刊誌は東洋経済なので、あくまで週刊朝日は一般週刊誌カテゴリーで一番古いということになる)。

 最後の表紙は編集部員が飾った。渡部薫編集長以下、33人のスタッフが「編集部あるある」を再現した1枚なのだという。編集部の陣容は副編集長が7人、編集委員が3人、部員が18人。そのほか、デザイナーや校閲、写真、販売などの関係者がいる。

最終号の絶望的なつまらなさ

「表紙は編集部員ら総勢33人が被写体となり写真家・浅田政志さんが撮影した「昭和の『週刊朝日』編集部」。吉永小百合さん、池澤夏樹さん、東山紀之さんら同誌ゆかり著名人101人超からの同誌へのメッセージ、村上春樹さん特別インタビュー、週刊朝日の代名詞といえる「女子大生表紙」プレーバック、井上荒野さん特別読み切り短編小説など特別企画が目白押しで、100ページ近く増量しました。最初から最終ページまで読み応えたっぷり、日本最古の総合週刊誌の集大成となる永久保存版です」(先のプレスリリースより引用)という。

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この記事の著者
小倉健一

1979年生まれ。京都大学経済学部卒業。国会議員秘書を経てプレジデント社へ入社、プレジデント編集部配属。経済誌としては当時最年少でプレジデント編集長就任(2020年1月)。2021年7月に独立。現在に至る。 Twitter :@ogurapunk、CONTACT : https://k-ogura.jp/contact

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