お前んち、何階?…本当にあった怖い階層マウント「富裕層のタワマン離れ」リアル金持ちは低層マンションへ!もはや希少性はゼロ
都心の新築マンション価格の高騰が止まらない。民間調査会社が発表した5月の首都圏新築分譲マンション市場動向によれば、東京23区の平均価格は1億1475万円で、前年同月に比べて47.9%上昇。3カ月連続で1億円の大台を突破し、2億円を超える超高級物件も人気を集める。庶民には縁遠い存在となったタワーマンション(タワマン)を中心に今後も高水準が続くとされるが、一部の富裕層には「タワマン離れ」も見られている。経済アナリストの佐藤健太氏は「タワマン住民は富裕層からサラリーマンまで混在し、希少性も薄れている。『マウント』に嫌な人たちは離れていくのではないか」と指摘する。
23区の販売物件の25%は1億円以上
調査会社「不動産経済研究所」が6月19日に発表した市場動向によると、5月の首都圏(1都3県)の新築マンション1戸あたりの平均販売価格は前年同月比32.5%高い8068万円で、5月としては過去最高だった。東京23区は新宿区や千代田区の2億円超の高級物件が価格を押し上げ、販売された物件の約4割は1億円以上という。
首都圏の発売戸数は、東京23区が886戸、東京都下78戸で半分近くを占め、神奈川県278戸、埼玉県228戸、千葉県466戸だった。20階以上あるタワマンは14物件・392戸で、契約率は87.2%と依然高い。富裕層にターゲットを絞った高額物件も増えており、都区部は「2億円以上」や「3億円以上」でも契約がほぼ埋まる状況だ。
もはや普通のサラリーマンには手が出せないレベルとなった都心部の高級マンション。だが、たとえ裕福な会社経営者であっても不幸に陥るのが「タワマン住民」の悩ましいところだ。5月下旬、深い悲哀に打たれた30代後半の新興企業社長Aさんの姿は、タワマンが林立する東京・湾岸エリアにあった。
夫婦仲まで“介入”するというレベルにゾッとする
「お前のウチ、何階?」。近所の大型商業施設で買い物を終えて、小学3年生の一人息子とタワマンのエントランスに入ったAさんは強烈な違和感に襲われた。歩み寄ってきた長男の同級生が唐突に、しかも普通に居住する階を聞いてきたからだ。