「このクズ野郎」ロシア国民も見捨てつつあるプーチン政権…ルーブル安が止まらない! ワグネル大反乱”正気に戻ってくれ!”
プリゴジン氏が率いるロシアの民間軍事会社「ワグネル」の部隊が反乱を起こした。作家の小倉健一氏が解説するーー。
ワグネルの乱…ロシアではどう伝えているのか
ワグネルグループ創設者のエフゲニー・プリゴジン氏は6月23日、ロシア国防省トップの交代を強行するために武装反乱を引き起こした。同日、プリゴジン氏はワグネルの後方地域キャンプに対するミサイル攻撃の余波を映すとされるビデオを、ワグネル系のテレグラム・チャンネルで公開、ロシア国防省がその攻撃の実行者であると非難した。戦争研究所(ISW)を含む複数の関連ニュースを分析すると、下記のような実態が現在進行系で進んでいることになる。
プリゴジン氏は、テレグラムを介して、数万人のロシア軍兵士の命を危険にさらし、破壊する「軍指導部の悪」を止めるために、ワグネルの指導層が決断を下したと述べ、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相が個別にワグネルを破壊する計画を立てていると非難し、2万5000人のワグネルの人員が行動を準備しているとした。自分たちの行動は、「クーデター」ではなく「正義のための行進」としている。
対するロシア。日本の報道では、西側の動きが中心に報じられていることから、ロシア側のコメントを中心に紹介する。出典は、特に断りがないかぎり、ロシアメディア「Argumenty i Fakty」(AiF)6月4日だ。
ロシア側広報センター「プリゴジンの犯罪的で売国的な命令を実行しないように」
ロシア国防省は「プリゴジンが公表したすべての情報は挑発(扇動)である」「ソーシャル・ネットワークに拡散された『ロシア国防省がワグネルの後方キャンプを攻撃した』というメッセージやビデオ映像はすべて真実ではなく、『情報による挑発(扇動)』である」として、ロシア軍は特別作戦地域のウクライナ軍との戦闘任務を継続していると強調している。