どうすればいいんだ…川勝知事のリニア抗戦サポーターズ「ボーナス持ち逃げ」不信任案に「悪いのは自民」「お門違い」
混迷を極める静岡県におけるリニア工事。作家の小倉健一氏が問題を解説するーー。
川勝知事を守る「ふじのくに県民クラブ」
静岡県の川勝平太知事が「御殿場市にはコシヒカリしかない」旨の発言をして御殿場市、及び市民を愚弄した問題で、給与などを返上するとしながらも必要な条例案を議会に提出していなかったことが明らかになった。結果、県議会最大会派である自民から不信決議案が50年ぶりに提出された。採決では可決にあと1人賛成が足りずに、否決された。
仮に不信任決議案が可決されていれば、川勝知事は「県議会の解散」か「失職」をしなくてはならなかった。自民、公明、さらには2年前の辞職勧告決議案では一部が反対にまわっていた無所属の議員も全員賛成に回った。ただし、知事を全面的に支持する会派「ふじのくに県民クラブ」の田口章会長は「時系列に並べれば(知事の行動や発言は)なんら矛盾しているわけではない。そこを取り上げて不信任とすることは不信任に当たらない。辞職勧告決議以来様々な議論の中で今に至っていると理解していただければよい」と討論し、18人の議員は1人の造反者も出なかった。
県民には、リニア問題への対応や熱海土石流の検証の不備、知事の度重なる不適切発言に不満が爆発している中で、どうしてここまで川勝知事を守ろうとするのか。
川勝知事とサムライシャツをペアルックで着用した田口章議員
この「ふじのくに県民クラブ」所属の18人の議員の過去発言と、やはり今回も知事を守ろうとした地元紙・静岡新聞について、精査していこう。