国交省に”最後にもう一回”喧嘩売る…国を舐め過ぎたビッグモーター、平均年収1000万円超の社員の転職先

写真週刊誌「FRIDAY」が報じたビッグモーターの告発記事から、事態は大きく動いた。当時は報道の完全無視を決め込んだ同社だが、世間からの批判をおさえることはできず、気づけば社長・副社長とも退任に追い込まれた。ルポ作家の日野百草氏が問題を改めてまとめるーー。
ビッグモーター経営陣は国を舐め過ぎた
「ビッグモーターの経営陣は国を舐めすぎだ。事の重大さをわかっていないのではないか」
首都圏のディーラー幹部は「ありえない」を繰り返しながらこう語る。「どれかひとつでも普通の会社なら大変なことなのに、できる悪さは全部しましたという体だ。それで知らない、社員がやったで済むわけがない」
中古車販売・買取大手のビッグモーターは以前から損害保険会社への水増し請求が噂された。それが今年に入り客の車のタイヤに穴を開ける動画が流出、さらには靴下にゴルフボールを入れて振り回し凹ませる、工具でボディを引っ掻く、ヘッドライトを割るといった行為で客の車を破損させて保険会社に請求していた。
これだけやらかしたのに、国交省にも喧嘩を売る経営陣
こうした具体例に対してディーラー幹部は「もう何を言っていいかわからないが」としながらも、
「普通に犯罪だ。器物損壊に道路運送車両法違反、詐欺罪。それが成立するかはわからないが常軌を逸していることは事実だ。もう中古車業界がどうこうの話ですらない、ただの犯罪行為だと思う。まして全国の支店でそれをやって『経営陣は知らなかった』で済むわけがない」