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「国民をバカにするパリ視察」松川るい持論は「フランスでも消費税は19.6%」6時間視察がぶっ潰した日本外交

小倉健一
公開)

 自民党議員らによるパリ視察が物議を呼んでいる。視察でいったはずなのに、エッフェル塔の前ではしゃいでいる様子をSNSで公開したことに、30年間給料があがらない国民の感情を逆なでした。一部識者からは「いちいち目くじらをたてることではない」旨も発信しているが、なぜここまで波紋を呼んでしまっまのか。作家の小倉健一氏が解説するーー。

海外視察が悪いと言っているわけではない

 YOUは、何をしに、パリへ?と、聞きたくもなる自民党女性局のパリ視察が、大炎上を起こしている。自民党女性局長の松川るい参院議員、局長代理の今井絵理子参院議員らが7月下旬に行ったフランス・パリへの視察。研修とは言いながら、出発(7月24日)から帰国(28日)まで3泊5日の日程の間、純粋な研修に当てられたのは6時間だったという。リュクサンブール宮殿、エッフェル塔での観光、セーヌ川でのディナークルーズ、シャンゼリゼ通りでの自由行動を楽しんでいたようだ。

 別に公務が1分であっても、国民のための成果が得られたのであれば、問題はないと私は考えている。大事なのは、目的や中身であろう。

 自民党女性局長として、外交委員会に所属する参議院議員として、元外交官として、視察地をフランス・パリと選んだのだから、よほど高い見識、強い目的があるのではないかと思い、国会の議事録で、松川るい氏の「フランス」関係の発言をすべて読んでみることにした。

「フランスでも19.6%、消費税引き上げ着実に」

 2016年7月に参議院大阪選挙区で初当選して以来、議員としては8年目になっている。その中で「フランス」を含む発言は、13回あった。

 一番最初に発言したのが、当選間もない2016年11月10日、参議院財政金融委員会でのことだ。

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この記事の著者
小倉健一

1979年生まれ。京都大学経済学部卒業。国会議員秘書を経てプレジデント社へ入社、プレジデント編集部配属。経済誌としては当時最年少でプレジデント編集長就任(2020年1月)。2021年7月に独立。現在に至る。 Twitter :@ogurapunk、CONTACT : https://k-ogura.jp/contact/

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